「ThinkPad X121e」は、モバイル利用を重視した軽量級ながら低価格も重視したモデルだ。LenovoはFusion APUを採用したThinkPad X120eをすでに世界市場向けに投入しているが、日本では出荷されていなかった。今回登場するThinkPad X121eは、日本市場で初めて投入されるAMD Fusion APUを採用するThinkPadシリーズになる。
日本市場に投入されるThinkPad X121eでは、AMD Fusion APUで省電力タイプの「E-350」(1.6GHz、TDP 18ワット)、「C-50」(1.0GHz、TDP 9ワット)のほかにも、インテル“Sandy Bridge”世代のCore i3-2357M(1.3GHz、TDP17ワット)、または、Pentium 957(1.2GHz、TDP 17ワット)を搭載したモデルも用意する。チップセットはAPU採用構成でA50M FCH、インテルのプラットフォームではIntel UM67 Expressを搭載する。
いずれの構成でも、メモリスロットは2基用意する。メモリはDDR3 1333を最大8Gバイトまで搭載可能。OSは64ビット版 Windows 7 Home Premium Service Pack 1、または、32ビット版 Windows 7 Professional Seervice Pack 1を選択できる。データストレージは128GバイトのSSD搭載モデルのほか、320Gバイト、または250GバイトのHDDを搭載する構成も用意する。
液晶ディスプレイは11.6型ワイドで解像度は1366×768ドット。本体のサイズは、289.6(幅)×208(奥行き)×27.3(厚さ)ミリ。6セルバッテリー搭載時で重さは約1.55キロになり、バッテリー駆動時間は、約7.7時間(Core i3-2357M、HDD搭載モデル)、約7.2時間(E-350、HDD搭載モデル)となる。また、3セルバッテリー搭載構成も用意され、この場合、重さは約1.4キロ、バッテリー駆動時間は約3.5時間(E-350、HDD搭載モデル)、約4.1時間(C-50、HDD搭載モデル)、約3.8時間(Core i3-2357M、HDD搭載モデル)になる。
本体に搭載するインタフェースは、USB 2.0が3基(うち1基はPowered USB対応)、アナログRGB出力、HDMI、ギガビット対応有線LAN、4 in 1メディアカードリーダを備える。また、無線接続として、IEEE 802.11 a/b/g/nに対応するほか、Bluetooth 3.0、モバイルWiMAXも利用できる(Centrino Advanced-N + WiMAX 6250内蔵モデルの場合。それ以外の構成では、IEEE 802.11 b/g/nの利用のみ)。キーボードは、アイソレーションタイプ(レノボ・ジャパンはアイランドタイプと呼ぶ)でThinkPad Edgeと同じ6段配列を採用する。
出荷開始は法人向けモデルが7月5日から、量販店モデルは8月12日からの予定で、Core i3-2357Mを搭載する量販店モデルの実売予想価格はHDD搭載モデルで8万円前後、Microsoft Office付属モデルで10万円前後、128GバイトSSD搭載モデルで10万円前後とみられる。
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