なんか暑いし、引きこもってゲームやろうぜ――予算10万円から組むゲーミングマシンショップのダメ出し!(3/4 ページ)

» 2011年08月12日 10時30分 公開
[吉川慧(ぜせ),ITmedia]

ゲーミングマシンというなら拡張性も考えたいよね

 パーツ構成を考えてもらうにあたり、まずはネックとなっていた予算を15万円に拡大。ただし、入門用という主旨はそのままにお願いした。以下の表が、村上氏より新たに提案されたパーツ構成となる。

予算を15万円に拡大した構成表(★印が変更点)
カテゴリ 製品名 メーカー 単価
CPU★ Core i5-2500K インテル 1万7580円
マザーボード★ Z68 Pro3 ASRock 1万1970円
メモリ★ SMD-8G68NP-13H-D サンマックス 5990円
HDD★ - - -
SSD★ CT128M4SSD2 Crucial 1万7480円
光学ドライブ GH24NS70B-B LG電子 2280円
グラフィックスカード★★ WinFast GTX560 Ti GDDR5 リードテック 1万8980円
PCケース★ SCG-1000-KWN1-JP ENFORCER クーラーマスター 1万3800円
電源★ CMPSU-650TXV2JP クーラーマスター 8980円
OS Windows7 Home Premium 64bit DSP版 マイクロソフト 1万250円
液晶ディスプレイ E2260V-PN LG電子 1万4800円
スピーカー★(ヘッドセットに変更) SteelSeries 5H V2 headset SteelSeries 9880円
マウス★ Deathadder 3500 BLACK edition Razer 5980円
キーボード★ SteelSeries 6Gv2 SteelSeries 1万1480円
村上氏が提案するゲーミングマシンの構成。CPUをインテル製に変更するなど、基幹パーツの大半を変更。計14万9450円(店舗見積価格は計14万9446円)で、価格は取材当日における8月上旬の店舗および同社通販サイトを参考にしている

 構成表をみると、CPUやマザーなどの基幹パーツをはじめ、ほとんどのパーツが新たなものに置き換えられている。提案してもらったパーツ構成について村上氏は「やはり入門用とはいえ、拡張性をある程度確保できるような構成にしたいなと。A8-3850に内蔵するGPUは、チップセットやCPUに搭載するタイプのグラフィックスとしては、これまでの常識を覆すもので、ライトユーザーや入門者向けとして完結するシステムに導入するには最適です。しかし、全体の拡張性を考えた場合、CPU部分の性能がボトルネックとなってしまう可能性があるんですよ」とコメント。

 また、「ゲーミングマシンは、CPUとGPUの2つが最大の要です。今後、要求スペックが高いゲームをやろうと思っても、システム全体の拡張性があれば、パーツを追加したり、交換したりすることで対応ができますが、そもそも交換できるパーツ性能の上限が決まってしまっている場合は、そこで頭打ちとなってしまいます。そのため、今後もっと多くのゲームをやり込むことを考えているのならば、パーツラインアップが多いシステムを導入しておくといいかもしれません」という。

インテル「Core i5-2500K」。クロック数は3.3GHzでオーバークロックも可能。上位モデルに、クロック数が3.8GHzの「Core i7-2600K」がある(写真=左)。ASRock「Z68 Pro3」。インテルのCPU「第2世代Core i シリーズ」に対応するマザーボードでオーバークロックのほか、同CPU内蔵GPUの「クイックシンクビデオ」機能、SSDをキャッシュとして利用し、HDDを高速化できる「スマートレスポンステクノロジー」など、同CPUシリーズの機能をフルに使える(写真=中央)。リードテック「WinFast GTX560 Ti GDDR5」。NVIDIAのミドルレンジ向けGPU「GeForce GTX 560 Ti」を搭載したグラフィックスカード(写真=右)

 さらに、ストレージの部分を見ると、当初はシステム用のSSDとデータ用のHDDを搭載していたが、Crucialの128GバイトのSSD「CT128M4SSD2」1台に変更されている。「ストレージにSSDを導入するかどうかも、1つの分かれ目になると思うんですが、やっぱりゲーム自体の起動や読み込みを考えるとSSDにインストールしたほうがよりパフォーマンスを発揮できます。ただ、最近はデータ容量の大きいゲームも多く出てきており、当初採用されていた64Gバイトの容量では心もとなかったため、HDDをカットし128GバイトのSSDを1基搭載することにしました」と話す。

 「あとは今後の拡張性も考えて、電源を650ワットに変更してあります。PCケースに関しては、エアフローがしっかりしていて、拡張性がある程度確保できていればあとは見た目で選んでもいいかもしれません」とアドバイスをくれた。

Crucial「CT128M4SSD2」。128Gバイトの容量をもつSSD。SATA 3.0に対応しており、シーケンシャルリードは415Mバイト/秒(写真=左)。クーラーマスター「CMPSU-650TXV2JP」。80PLUS BRONZE 認証の650ワット電源(写真=中央)。クーラーマスター「SCG-1000-KWN1-JP ENFORCER」。ミドルタワークラスながら、一部ベイラックをはずせば、最大長さ390ミリのグラフィックスカードを使用できるほか、フロント部には200ミリ径のファンを搭載するなど、エアフローも充実している(写真=右)

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