2011年キャンパスライフの一風景――就活&情報管理編大学生のデジタル事情(2/2 ページ)

» 2011年09月30日 00時00分 公開
[袴田真尚・丸山洋平(ぜせ),ITmedia]
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リポーター:丸山洋平

関西の私大に通う大学院生。26歳。総合大学のなかで、情報系の研究科に籍をおきデータベース関連を学ぶ。研究とバイト以外はネット三昧の毎日。趣味は作曲とプログラミングで、たまにPHPで画像ファイルを収集したりする。コーヒーと犬をこよなく愛する非リア充。


フィーチャーフォン派の就活生もGoogleを活用しまくり

スマートフォンは「買えるものならぜひ買いたい」ツールだ

 夏休みも明けると、大学3年生は就職活動の準備期間に入り慌ただしくなる。PCを使う実習などでは、企業のエントリーや説明会の情報をチェックしようと、学生が教授の目を盗んで就活サイトをのぞいていたりする。

 人気のある企業では説明会を予約するのも一苦労で、バスや電車内から手軽に最新情報をチェックできるスマートフォンを使う就活生も多い。経済的な事情でフィーチャーフォンを使い続ける筆者は、Gmailのフィルター機能で「予約」や「人事名」といったキーワードに引っかかったメールを携帯に転送して、PCとの連携を取っている。

 馴染みのない場所では迷いやすく、企業側の用意した地図だけでは不安なこともあるが、そんな時によく使うのがGoogleマップだ。目的地の住所をコピペで入力すると、電車の乗り換え案内とマップ上のルートを確認できるうえ、ストリートビューで実際に歩く道筋までチェックしておけば、現地で迷う心配が少ない。スマートフォンからのアクセスも便利なので手放せないという学生は多い。

 デジタルな情報のやり取りが多くなっている一方、アナログの媒体も穴場として注目されている。中小企業の中には就活サイトに求人を出していないところもある。その一方、大手リクルートサイト以外の情報をチェックしている学生は筆者の周囲でも意外に少なく、新聞や雑誌の求人まで追いかけている学生はまれだ。

個人情報は秘密主義が多数派。リア充だけは違う?

Twitterでのコミュニケーションは欠かせない。実名登録のFacebookは広がる気配が少ない

 ここ数年の間に、モバイル端末やSNSが普及したことで、ネットとリアルの距離も近くなっている。バスの移動中から学生の集まる食堂、授業の行われている教室でもTwitterやmixiにアクセスしている生徒を見かけるほどだ。特にTwitterの利用者は幅広く、学生だけでなく、ドクターから教授までやっていることもある。筆者の大学でも、Twitterを利用して講義の情報を流す教授もいるほどだ。

 ユーザーの中には名前の登録に実名を使う人もいて、筆者の周囲には顔写真までアップしている人もいた(おそらくリア充であろう)。ただ、全体としては秘密主義な人が多数派で、お互いのアカウントを携帯のアドレスのように気軽に教え合うことは少ない。つまり、個人情報の中でも、いくつかのレイヤーが存在するわけだ。

 もちろん筆者も、後ろめたいことはしていないと思うが、万一のことを考えて個人情報が漏れ出ないように意識している。少なくとも、就職活動を始める前には現在と同じ程度の感覚を持っていたように思う。

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