ICONIA TAB A100の“+α”を探してみる安いだけじゃ勝負にならない(1/2 ページ)

» 2011年11月10日 13時30分 公開
[長浜和也,ITmedia]

インタフェースもシステム構成も強力な“A100”

ICONIA TABシリーズの7型ワイドディスプレイ搭載モデル「ICONIA TAB A100」」

 ICONIA TAB A100は、7型ワイド液晶ディスプレイを搭載した日本エイサーのAndroidタブレットデバイスだ。これまでに日本で登場しているAndroidタブレットデバイスは、SamsungのGalaxy Tabを除くと、多くが10.1型ワイド液晶ディスプレイ搭載モデルが主流だった。日本エイサーも、10.1型ワイド液晶ディスプレイを搭載したICONIA TAB A500を投入している。

 しかし、ここで紹介するICONIA TAB A100のほかに、レノボ・ジャパンのIdeaPad Tablet A1や、NECの「LifeTouch B」と、ここにきて7型ワイド搭載モデルが続いて登場した。

 10型ワイドディスプレイ搭載モデルと比べて軽量で携帯利用に適し、かつ、スマートフォンと比べるとディスプレイサイズが大きく視認性に優れているのは、ICONIA TAB A100でも同様だ。本体サイズは117(幅)×195(奥行き)×13.1(厚さ)ミリ。重さは約410グラムとされているが、評価機材を実測したところ、398グラムだった。7型ワイドディスプレイの解像度は1024×600ドットと、こちらは、先行して登場したIdeaPad Tablet A1と共通する。

7型ワイド液晶ディスプレイの解像度は1024×600ドット。内蔵するタッチパネルは4点同時のマルチタッチに対応する。正面には有効画素200万画素のWebカメラを搭載する(写真=左)。背面には有効画素500万画素のWebカメラ(フラッシュ付き)を搭載する。カラーバリエーションは「ネイビー」と「レッド」の2色を用意する。評価機材はネイビーだが、派手になることなく、ビジネスシーンでもうるさくないデザインだ(写真=右)

 IdeaPad Tablet A1は、“2万円を切る”という価格競争力を訴求するために、搭載するCPUをシングルコアにし、Androidも2.3を導入、本体搭載のインタフェースも種類を絞るなどのコスト削減に努めている。一方、ICONIA TAB A100は、実売価格4万円前後と、このクラスのタブレットデバイスとしては“平均的な”レベルにあるが、その分、CPUはデュアルコアのTegra 2(1GHz)を採用し、OSはAndroid 3.2を導入。本体搭載のインタフェースもmicro USBとmicro SDカードスロットに加えて、micro HDMIも実装するなど、スペックは最新のハイエンドモデルとほぼ同じだ。

 無線接続はIEEE 802.11b/g/nの無線LANのほか、Bluettoth 2.1も利用できる。海外では3G対応モデルも出荷するが、日本向けモデルでは用意しない。本体にはmicro SDカードスロットの左脇にSIMカード用のスロットがあるが、日本向けモデルではここにふたをしている。

 本体に設けられたインタフェースは、(縦置きにした状態で)下側面に集中している。上側面には電源ボタンとヘッドフォン端子、右側面には音量調整ボタンと画面回転ロックスイッチ、カバーで覆ったmicro SDカードスロットを配置し、左側面にはボタン類を搭載しない。下側面にはmicro HDMIとmicro USB、そして、電源コネクタを備える。

縦位置で使う場合の上側面には電源ボタンとヘッドフォン端子を備える(写真=左)。下側面にはmicro HDMIにmicro USB、クレードル専用コネクタ、電源コネクタと、接続を伴うインタフェースが集中する(写真=右)

同じく、縦位置で使う場合の左側面には、ボタンやインタフェースは搭載しない(写真=左)。右側面には、画面回転ロックスイッチと音量調整ボタンを用意する。また、カバーを開けるとmicro SDカードスロットにアクセスできる。その左に見えるのはSIMカードスロットだが、日本向けモデルでは使えなくなっている(写真=右)

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