Androidタブレットの入門機として最適? 4万円で買える「ICONIA TAB A500」を試すそろそろAndroidが気になる人へ(1/2 ページ)

» 2011年06月24日 09時00分 公開
[後藤治,ITmedia]

4万円を切るAndroid 3.0搭載タブレット「ICONIA TAB A500」

ICONIA TAB A500

 日本エイサーから、Android 3.0を搭載した10.1型タブレット「ICONIA TAB A500」が7月1日に登場する。海外ではすでに発売済みで、日本への投入はローカライズやプリインストールアプリの関係からほぼ2カ月遅れとなってしまったが、国内投入を心待ちにしていた人もいるだろう。

 ICONIA TAB A500の魅力は何といっても価格だ。これまで同社はコストパフォーマンスの高いPCを多数ラインアップしてきたが、今回投入するICONIA TAB A500の価格も3万9800円と、同クラスのタブレット端末としてはかなり安い。特に10.1型(1280×800ドット)のAndroid 3.0端末は、デュアルコアのTegra 2(1.0GHz)をベースにしたシステムがほぼ標準となっており、差別化が難しい部分でもある。ここで4万円を切るモデルが登場したのは、「ハニコン機が出そろってきたのでそろそろ購入を検討しようかな」と考えていた人にとってはいいニュースだ。

背面側のアルミ外装はヘアライン加工が施されている。フラッシュ付きの500万画素Webカメラやスピーカーも内蔵する

 ICONIA TAB A500の本体サイズは、260(幅)×177(奥行き)×13.3(高さ)ミリ、重量は約765グラムと、同じく10.1型Android機である「MOTOROLA XOOM Wi-Fi TBi11M」の249(幅)×167(奥行き)×12.9(高さ)に比べてわずかに大きい。実際に持ってみた感覚では、ノートPCと一緒にカバンへ入れて持ち歩いても十分許容できる範囲で、数字で表されるXOOMとの差も気にならない。むしろ気になったのはACアダプタで、プラグの形状がアダプタ側に収納される構造ではないため、カバンの中でプラグの先端が荷物を傷つけてしまわないかやや不安になった。

 ボディデザインは、上面と下面のエッジを緩やかにカーブさせて、全体的に薄く見せる工夫をしつつ、左右側面を垂直に切り落とすことにより、カッチリとした印象も与えている。アルミの外装にはヘアライン加工が施され、ちょっとした高級感もある。iPadのような一体成形ではないため、細かく見ると(前面パーツと背面パーツが組み合わさる)側面の継ぎ目や、microSDスロットのカバーがややチープな点は目につくが、実売4万円以下であることを考慮すれば十分すぎる出来だろう。ボディカラーは金属的な質感を残したメタルグレーで、同社の「Timeline」シリーズに似たIDになっている。

競合製品を重ねてみた。下からOptimus Pad、XOOM、ICONIA TAB A500。ICONIA TAB A500の厚さは13.3ミリだが、先端に向かってカーブしているため、実際よりも薄く見える

上面のカバー内にmicroSDスロットがある

 インタフェースは、SDHC対応のmicroSDスロットをはじめ、HDMI出力やUSB 2.0、micro USB、ヘッドフォンと、タブレットとしては不足のない内容だ。特にType AのUSBポート(ホスト)は、PCに接続することで外部ストレージとして認識できるほか、USBメモリなどをマウントしたり、キーボードやマウスといった周辺機器も利用できる。内蔵のBluetoothが現状ではA2DP対応ヘッドフォンでしか使えない(日本語入力がSimejiで将来的にBTkが提供される可能性はあるが)ため、USBポートを活用する場面は多そうだ。

 このほか、下面側にドッキングステーション用の専用端子もある。この専用スタンドは、スピーカーを搭載するほか、スタンドとして立てかけておくことで充電する機能も持っている(オプションで実売6000円前後)。ちなみに、A500本体もステレオスピーカーを内蔵し、ドルビーモバイルもサポートしているが、低音の効かない貧弱な音なので、映画などをきちんと視聴したいときはヘッドフォンが必須だろう。

本体上面/下面。エッジに向かって丸みを帯びたシルエットを描く。上面にはボリューム調節と画面回転ロックが並び、カバー内にmicroSDスロットが並ぶ

本体左側面/右側面。左側面に電源スイッチとヘッドフォン、HDMI出力、左側面に2基のUSBポートが並ぶ。HDMIはケーブルも付属している

 このほか、ネットワーク機能としてIEEE802.11b/g/n対応の無線LANを搭載し、背面側に720p動画撮影も行える500万画素カメラを、前面側にはビデオチャットなどに便利な200万画素カメラを内蔵している。

リアカメラで撮影した静止画サンプル(クリックで一部分を実寸表示)。タブレット内蔵カメラの品質に過度な期待はしないほうがよさそう

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