まともに使えないとも言われるWindowsピュアタブレットの文字入力環境。それが激変するかもしれない。
NECは、同社開催「C&Cユーザーフォーラム & iEXPO 2011」でWindows搭載タブレットの業務シーン導入推進に関連するセミナーを開催。NEC ビジネスPC事業部の橋本欧二事業部長とMetaMojiの浮川和宣社長が登壇し、コンシューマー層を中心に普及しつつあるAndroid/iOS搭載タブレットに対する、Windows搭載タブレットの特にビジネスシーンへ導入するメリットを説明した。
ビジネスシーンにおけるWindowsタブレットは、タッチ操作+薄型軽量ボディによる新たな利活用シーンの創出と、これまでのWindows資産を継承できる運用汎用性の高さにメリットがある。ソフトウェア(オフィススイートや業務システム)、周辺機器(印刷機器やバーコードリーダー機器など)、セキュリティ(社内ネットワークへのアクセス手段や情報漏えい対策など)の点で、AndroidやiOS搭載タブレットより導入難易度やコスト面で優れる傾向がある。
ただ、文字入力はどうか。「やはりキーボードがないと」──。
「それはもう変わります。これまでキーボードが障壁となっていたユーザー層や利用シーンで活用できる入力方法、それが“交ぜ書き”。Windows版mazecでWindowsタブレットの入力環境が“激変”し、誰もが使えるようになります」(MetaMojiの浮川和宣社長)。
mazecは、“スラスラ快適に手書き入力できる”と話題のiPhone/iPad/Android向けデジタルノートアプリケーション「7notes」に搭載するMetaMoji開発の手書き入力エンジン。そのWindows版を2012年2月にリリースすることを明らかにした。NECの法人向けWindowsタブレット「VersaPro タイプVT」ほか、今後企業Windowsタブレット導入の事例が増えることを想定し、基本は法人向けに展開する。参考価格は1クライアントあたり2980円/年。対応OSはタッチパネルを搭載する32ビット版Windows 7となる。
「mazecは高速な処理速度と高い文字認識率、交ぜ書き変換機能、類義語的予測変換機能を特徴とし、メモを取るようにスラスラ手書きで文字を入力していける。中には忘れてしまった漢字もあるでしょう。でも、書けない漢字はひらがなでいいのです。交ぜ書き変換機能で正しい漢字に変換してくれますから。キーボードを使えなければ(キーボード入力できなければ)PCも使えない……そうではありません。これまでのキーボード入力を超えた、どこでも誰でも使える新しい手書き入力方式、それがmazecです」(浮川社長)
紙に書くように、自由にスラスラ入力できる「mazec」
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