「Lenovo ミニ・ワイヤレスキーボード N5902」を“のへっ”と試す思った以上に使いやすくなりました(1/2 ページ)

» 2011年12月01日 11時00分 公開
[長浜和也(撮影:矢野渉),ITmedia]

両手持ちキーボードもリモコン感覚の片手持ちもOK

左が新登場の「N5902」で右が従来モデルの「N5901」だ。ポインティングデバイスがトラックボールからタッチパッドに変わった

 レノボ・ジャパンの「Lenovo ミニ・ワイヤレスキーボード N5902」は、手のひらにのる小型のキーボードだ。PCから離れた場所でキー入力やポインティングデバイスの操作ができる周辺機器で、かつ、片手で持ってリモコン感覚でも使える。

 この種のキーボードは、リビングの大型テレビに接続したPCを操作するのに使うことが多い。そのような目的を想定した同種の製品は、例えばロジクールの「diNovo Mini」などが以前からあり、レノボ・ジャパンも、2010年に「ミニワイヤレスキーボードN5901」を投入している。N5902は、その後継モデルになる。

 N5901、そして、今回登場したN5902は、キーボードを搭載しながら、ポインティングデバイスとしてなら片手でも操作できる“T字形状”を採用する。diNovo Miniは、両手親指キー入力を前提とした形状になっていて、ポインティングデバイスの操作も両手持ちとなる。

 リビングのソファに“ぐんにゃり”と寝そべりながら、ぼけーとオンライン動画を見ているとき、ユーザーとしては片手でほおづえ突いて、片手でPCを操作したい。N5901、そして、N5902は、「T」のような本体で、キー入力は両手持ちながら、ポインティングデバイスの操作は片手持ちでできるようになっている。そういう意味で、「リビングで使う家電は、テレビだろうとエアコンだろうと照明だろうとPCだろうとリモコン感覚で使いたい」と思うユーザーとの親和性は“気分的に”高い。

 N5902もN5901も、その形状はほぼ共通する。見た目にはあまり変わっていないが、ポインティングデバイスの方式やキー配置など、少なからず変更が加えられており、“リビングで使うキーボード”としてのN5902の使い勝手は向上している。

キーボードで文字入力なら両手持ち(写真=左)。ポインティングデバイスを使うなら片手持ちと、どちらにも対応できる“T”形状がN5902の特徴だ

左がN5902で右がN5901。上面(写真=左)と下面(写真=右)を並べる。グリップの形状はN5902でより丸くなっている

同じく左がN5902で右がN5901。左側面(写真=左)と右側面(写真=右)を並べる。N5902でグリップが大きくなったのが分かる

スクロールができるようになった

タッチパッドの下に垂直に並んだ破線のモールドをなぞると、スクロール操作ができる

 N5901でトラックボールを使っていたポインティングデバイスは、N5902で光学式のタッチパッドに変わった。タッチパッドを押すとクリック操作となる。ボールを物理的に動かすトラックボールは細かい動きの制御が楽にできると思いがちだが、N5902のタッチパッドも指の動きに対する追従性がよろしく、ちょっとしたカーソル合わせもストレスを感じることなくできた。ただ、マウスカーソルを長い距離にわたって動かすならトラックボールが少ないアクションで済む。

 ポインティングデバイスの下にあるスペースの中央には、縦方向に破線のようなモールドを設けている。この部分で指をスライドすると、マウスのホイールのようにスクロール操作ができる。Webページを閲覧するときに多用するスクロール操作だが、意外にもN5901ではできなかった。もしN5901を使っているユーザーなら、これだけでもN5902に乗り換える意義はあるかもしれない、といってしまうほどにポイントの高い機能追加だ。

 マウスのクリックボタンに相当するボタンは、N5901と同様に、タッチパッドの上に設けられているが、N5901では本体パネルと同一だったのが、N5902ではキーボードを囲む“リム”の一部となった。この変更で、N5901であった「トラックボールを転がしている途中でパネルを誤って押してしまい、それがクリック(または、サブクリック)と誤解される」ことが防げるようになった。

→「Lenovo ミニ・ワイヤレスキーボード N5902」をLenovo Web広告限定ストアで購入する
USBナノレシーバーを用いてワイヤレス接続し、マウス操作、キーボード入力やマルチメディアアプリケーションをコントロールすることができる小型のインプットデバイス


       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2025年12月26日 更新
  1. 「買うならお早めに」が悲痛な叫びに変わった年末 猛暑の後に“価格高騰”の寒波が襲った2025年PCパーツ街 (2025年12月25日)
  2. 25Gbpsインターネット時代の“モンスターマシン” ミニワークステーション「Minisforum MS-02 Ultra」を試す (2025年12月25日)
  3. 高コスパNASから小型スマホの救世主まで! 2025年にグッと来た「デジタル仕事道具」ベスト5 (2025年12月24日)
  4. HHKB Studio専用の「木製」「アルミ製」キートップが登場 PFUダイレクトで1月5日発売 (2025年12月25日)
  5. 「テクノロジーが前面に出すぎていた」――アイロボットジャパン新社長が語る、ルンバ復権への“原点回帰” (2025年12月25日)
  6. “家中どこでもコンセント”を実現 日常で使いたくなる実売1.5万円のポータブル電源「BLUETTI AORA 10」を試す (2025年12月24日)
  7. 最大25Gbps! NTT東日本が国内最速インターネットサービス「フレッツ 光25G」を2026年春から提供 (2025年12月23日)
  8. “Air”の名はだてじゃない 軽量な8K/360度カメラとして大きな魅力を放つ「Insta360 X4 Air」 X5と撮り比べて分かった性能差 (2025年12月25日)
  9. 「こりゃ買えないわ」の声――ついに30万円突破の128GB DDR5メモリも (2025年12月20日)
  10. メカニカルキーボード×超ワイドディスプレイ搭載! 中国KeebmonがRyzen AI 9 HX370搭載ミニPCのクラファンプロジェクトを開始 (2025年12月24日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー