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そんなに安くて大丈夫か──5800円の自作NASキット「RockDisk」実力チェックあとは…あとはHDDだ(3/3 ページ)

» 2011年12月16日 18時34分 公開
[鈴木雅暢(撮影:矢野渉),ITmedia]
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読み書き性能もそこそこ高速

 昨今のNASであれば、そこそこ高速なデータ転送速度も必要だ。

 データ転送速度については、同社のカタログ値で(Windowsファイル共有時)では最大58Mバイト/秒という数字が示されているが、実際はどうだろうか。

 今回は、シーゲイト「Barracuda 7200.12(1Tバイト/7200rpm ST31000528AS)」を組み込んで共有フォルダをネットワークドライブとしてマウントし、CrystalDiskMark 3.0.1bと、手動でのファイルコピーで速度を計測してみた。参考までにUSB 2.0で直接PCに接続した場合の速度も測定する。

photophoto シーケンシャルリードは56Mバイト/秒以上だった

 結果は、シーケンシャルリードで約57Mバイト/秒、同ライトも約26Mバイト/秒とまずまずのスコアを記録し、USB 2.0接続での転送速度を上回る結果となった。ただ、512Kや4KのスコアではUSB 2.0接続のほうがよいスコアがあり、特にライトではその傾向が強い印象だ。

 ファイルコピーは、Windows 7のエクスプローラで約400Mバイトのファイルをコピーし、完了までの時間を計測した。

photo 約400Mバイトのデータコピーにかかった時間

 こちらは、USB 2.0に比べるとライト(PC→NAS)に少し時間を要したものの、リードは大差なく、やはりUSB 2.0接続のHDDと変わらない時間で作業できる。体感値、実パフォーマンスともになかなか上々といえるだろう。

「物欲」を感じたらすぐ購入できる価格帯が大きな魅力

photo  

 RockDiskは、まず自作NASキットのため装着するHDDを好みで選べる点が魅力だ。完成品のNASは大容量になるほど内蔵ベアHDDと比べて割高になる傾向があるが、大容量のHDDを選ぶほどコストパフォーマンスはよくなる。すでにHDDを持っているのであれば、追加コストなしに高機能なNAS環境を入手できるということにもなる。

 そして、5800円と大変お手頃な価格である。保証/サポートが限定された挑戦者ブランドの自作キットという性格上、完成品のNAS製品とは比べるものではないが、例えば「ちょっと高級な外付けHDDケース」と同じ価格帯で、これだけの性能と機能を持っていると考えるとどうか。

 PC好きとしては、予算を考慮してあれこれ迷うのは楽しいこと。ただ「物欲が沸いた瞬間、迷わず購入」……これができてしまう価格帯であるのも、非常にうれしい。PCのシステムHDDをSSDに換装し、あまり使い込んでいないHDDをRockDiskに──など、余ったHDDの有効利用にも最適な製品だろう。


2TバイトHDD優待クーポン 2011年12月25日まで

アイオープラザでの購入で、本機用に使える2TバイトHDD優待クーポン券(通常1万800円→9800円)がもらえるキャンペーンが行われています。実施は2011年12月25日まで。ただしHDDは数量限定で、在庫がなくなった場合はクーポン進呈を終了するそうなので、HDDと一緒に購入したい人は急ぐのがよいと思います。

ファームウェアが「1.03v3-1.13」にバージョンアップ

ファームウェア 1.03v3-1.13が2011年12月16日に公開されました。

  • ファイルコピーを完了しない場合の動作を改善
  • 一部文字列を使用したフォルダ、ファイルの動作を改善
  • グループ名で _ が利用できなかった問題を改善


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