深刻化する“HDDショック”――アキバで価格高騰、品薄傾向が続く古田雄介のアキバPickUp!(1/4 ページ)

» 2011年10月31日 11時32分 公開
[古田雄介(ぜせ)&ITmediaアキバ取材班,ITmedia]
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「HDDの価格が1年前の水準に」――HDDは500Gバイトと1Tバイトが売れ筋に

フェイス秋葉原本館のHDD購入に関するPOP

 タイ洪水によるHDDの値上がり傾向は10月末まで続いており、3Tバイトの最安モデルは1万2000円弱、2Tバイトは7000円前後まで値上がりしている。また、1Tバイト以下の低容量モデルも値上がりが進み、500Gバイト〜1Tバイトの最安モデルは6000円近くまで上昇。特価で500Gバイトモデルが5000円切りする程度だった。

 TSUKUMO eX.は「10月半ばまでは半年前の価格に戻ったという印象でしたが、月末にかけて1年以上前の水準まで戻っているモデルが多いですね。ここ最近は、誇張でなく、毎日価格が上がっていますから」と話していた。

 各ショップが深刻に捉えているのは、価格自体ではなく、在庫の確保だ。月半ばには一部で「年末商戦までには収まっているでしょう」といった楽観的な予想も聞かれたが、方々からタイ洪水の現状が詳しく伝えられるようになり、先週末には「完全復旧には少なくとも半年近くかかる……そう見ておいたほうがいいでしょう」(PC DIY SHOP FreeT)など、2012年春ごろまでのスケジュールで対応策を練る意見が大半となっていた。

 ソフマップ秋葉原本館は「各メーカーのHDD生産が100%止まったわけではないですが、あらゆるメーカーが大量に商品を用意する年末商戦期に、例年より圧倒的に少ない量のHDDしか市場に出回らない可能性が高いという状況です。価格の高騰はもちろんですが、売り手側の末端であるショップが年末まできちんと在庫を確保できるか。他店さんも、ここに神経をすり減らしているんじゃないでしょうか」と不安げに語る。

 その対策として多くのショップは、業者による大量購入を警戒し、一般ユーザーにも数量控えめの購入をお願いしていた。フェイス秋葉原本店は「3〜4台入るRAIDケースと一緒に買われるお客様はその限りではないですが、普通に買われる方には1〜2台まででお願いしています。まあ、さすがに1年も待てば供給も元通りになっているでしょうし、急ぐ理由がないなら、焦っていま買いだめする必要はないですから」という。

 取材した10月28日時点で、外付けHDDと内蔵HDDの価格逆転や地方都市との値上げペースのラグといった前回リポートの現象は、(悪い方向に)解消されつつある。ただし、こうした取り組みが施され、駆け込み需要がある程度満たされたこともあり、先の見えないパニックの色合いは薄れている。

 クレバリー1号店は「それでも主力の2Tバイトや3Tバイトの在庫はどこも厳しいはず。最近は価格高騰と在庫不足から、1Tバイトや500Gバイトモデルが売れ筋になっているショップもあるようですが、そうやって分散してくれるのは助かりますね。とりあえずウチとしては、お客さんが『年末にマシンを組みたくてもHDDがない』と嘆く事態だけは避けられるようにがんばります」と意気込んでいた。

ソフマップ秋葉原本館のHDD売り場。3Tバイトモデルの値上がりが顕著だ(写真=左)。クレバリー1号店の入り口前。普段は多数掲げられている特価HDDのPOPが激減していた(写真=中央)。クレバリー1号店のHDD価格表。500Gバイト以上のHDDの「売り切れ」が目立つ(写真=右)

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