Lenovoは、2012 International CESに合わせて、多数のThinkPadシリーズとIdeaシリーズを発表(出荷は速くても4月以降だが)している。しかし、正式開幕前日の1月9日(現地時間)に行った説明会で、もう1つの新モデル「IdeaPad YOGA」を公開した。
Lenovoのスタッフが、「2012 CESで最も大きな発表になる」と語るIdeaPad YOGAは、通常の状態ではクラムシェルタイプのノートPCに見える。
ボディの厚さは16.9ミリと、Ultrabookに相当する薄さで、CPUは“次世代の”Coreプロセッサーファミリーの超低電圧モデルを採用する。
ボディパネルは天板と底面でマグネシウム合金を採用する。そのため、本体の重さは1.49キロとこのディスプレイサイズを搭載するノートPCとしては重い。液晶ディスプレイが異なるラインアップを用意する可能性について、Lenovoのスタッフは現時点で予定はないと答えている。
これだけでも、Lenovoの次世代Ultrabookとして注目できる。しかし、IdeaPad YOGAを“2012 CESで最も大きな発表”とLenovoスタッフが語る理由はそれだけでない。

厚さ16.9ミリの薄型ボディを採用するIdeaPad YOGA。展示機材ではWindows 8 Developer Previrwを操作していた(写真=左)。マグネシウム合金のボディパネルを採用する。CPUは“次世代”Coreプロセッサーファミリーの超低電圧モデルを採用するという。ボディ内部には冷却用のファンを搭載しないとスタッフは説明しているが、背面には排気用のスリットが並ぶ(写真=右)
本体の左側面には、HDMIとUSB 3.0などを搭載し(写真=左)、右側面には電源ボタンと目的不明のボタン、メディアカードリーダー、USB 2.0を備える。黄色のインタフェースは独自形態の電源コネクタだ(写真=右)搭載する液晶ディスプレイサイズは13.3型ワイドで解像度は1600×900ドットというが、見た目にはそれより大きいサイズにも見える。タッチパネルを内蔵し、10点同時タッチに対応する。
IdeaPad YOGAは、開いた液晶ディスプレイを水平にできるだけでなく、さらに本体の底面側まで開いてしまう。ディスプレイにタッチパネルを内蔵しているので、この状態でスレートタイプのタブレットPCとして利用できる。
クラムシェルのノートPCとして使うだけでなく、スレートタイプのタブレットPCとしても使える“柔軟性”を、従来のコンバーチブルタイプと異なる簡単な方法で実現したことが、IdeaPad YOGAと名づけた新モデルで訴求する最も重要な特徴だ。

完全に底面まで開くとスレートタイプのタブレットPCとして利用できる。展示機材はこの状態でキーボードが有効になっていたが、最終版では無効になる予定という(写真=左)。フォトスタンドのように使うことも可能だ(写真=右)
ボディ形状がほぼフラットなので、液晶ディスプレイを底面まで折ると、持った感じはスレートタイプのタブデットデバイスと変わらない。底面と液晶ディスプレイの合わせもぴったりと合う(写真=左)。底面はUltrabookと同じようにメモリスロットカバーを設けず、バッテリーパックも露出しない。ユーザーによるメモリ換装やバッテリー交換には対応しないとスタッフは説明する(写真=右)
Windows 8を“目配せ”で操る2012年のUnveiled
Lenovo、“キーボード”搭載可能の「IdeaTab S2-10」
Lenovo、Ideaシリーズ新モデルを大量一斉発表
“MagicFlip”で出したり入れたり──Acerの“新Ultrabook”「Aspire S5」を画像でみる
Lenovo、デュアルCPUでデュアルOSな「ThinkPad X1 Hybrid」
ThinkPadシリーズ初のUltrabookはTシリーズから──「ThinkPad T430u」
Lenovo、“第3世代”のCore iシリーズを搭載するThinkPad EdgeCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.