2012 International CESの正式開幕“前前日”にあたる8日(現地時間)の夕方、公式イベントのスタートとなる「CES Unveiled」が行われた。このイベントは、CESの展示ブースで登場する注目製品を、開幕前に集めて関係者へ紹介するのが目的だ。ただ、立食パーティー形式をとっているためか、そちらが主目的として来場する関係者も多く、年々、お祭り的な雰囲気が強くなる傾向にある。
2012年のCES Unveiledも多くの来場者でにぎわった半面、展示ブースは大変な混雑で、情報収集が主目的の来場者から十分な活動ができないという不満の声も多かった。
そのような状況で、多くの来場者の注目を集めたブースと展示品を紹介していこう。
Lenovoのブースでは、2012 CESの開幕に合わせて発表されたThinkPadやIdeaシリーズの実機を展示していた。中でも注目だったのが、インテルのCore iシリーズとWindows 7で動作する“通常モード”と、クアルコムのデュアルコアARMとカスタマイズしたLinuxベースのOSで動作する“Instand Media Mode”(IMM)を切り替えて使える「ThinkPad X1 Hybrid」の「動くサンプル」だ。
通常モードからIMMへは、デスクトップ画面に用意したメニューをクリックすることで、すぐに切り替わる。このとき、WindowsとCore iシリーズのインテルプラットフォームはスリープ状態になるという。IMMから通常モードの切り替えは、IMMで用意されたExit IMMをクリックすることでできる。
IMMでは、LenovoのAndroidタブレットデバイスで採用する4つのマスが並ぶ“Mondroan UI”を表示する。ここから、Webブラウザやメールソフト、メディアプレイヤーに動画再生アプリ、そして設定画面を起動できる。設定画面にはAndroidで標準の項目が並ぶが、ブーススタッフは「ThinkPad X1 HybridはノートPCだから、Androidとはいえないのです」と説明する。
なお、展示機材では、このほかにもアプリを導入しており、設定画面のアプリケーション管理で確認すると、「Browser」「Contacts」「Email」「Gallery」「Music」などがAndroidでよくみたアイコンととも並んでいた。
IMMでもほとんどの操作はキーボードとタッチパッドで可能だ。“戻る”操作はEscキーで行えるほか、並んだメニュー項目をマウスでクリックしてもカーソルキーでフォーカスを動かしてEnterキーを押すことでも選べる。設定のLocaleには、日本語も用意されていたが、展示機材は入力ソフトを導入していない。
IMMで動作しているときのデータストレージは容量16Gバイトのフラッシュメモリを利用する。このストレージは“通常モード”でもアクセス可能という。
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