Big BangがX79を載せるとこうなった──MSI「Big Bang-XPower II」の機能を総ざらいイマドキのイタモノ(1/3 ページ)

» 2012年01月30日 16時30分 公開
[石川ひさよし,ITmedia]
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7基ある拡張スロットはすべてPCI Express x16形状

 Big Bang-XPower IIは、XL-ATXフォームファクタ準拠のマザーボードだ。リファレンスデザインでは、ATXフォームファクタの305ミリに対し、XL-ATXフォームファクタは345ミリとなり、ATXフォームファクタ準拠のマザーボードと比べて、長辺方向に拡張スロット1基分長くなっている。XL-ATXフォームファクタ準拠ということで、ATXフォームファクタ対応の一般的なPCケースに搭載できないこともある。マザーボードをBig Bang-XPower IIに変更したいユーザーは、PCケースがXL-ATXフォームファクタに対応しているのか確認しておく必要がある。

つや消しの黒基板と金色のヒートシンクの組み合わせたデザインが特徴のBig Bang-XPower II。XL-ATXフォームファクタに準拠したサイズで、ATXフォームファクタ準拠の一般的なマザーボードより拡張スロットにして1基分サイズが大きい

 XL-ATX準拠ということで、Big Bang-XPower IIは拡張スロットを7基備える。ちなみに、MSIのIntel X79 Expressチップセット搭載マザーボードで汎用ラインアップの最上位モデル「X79A-GD65(8D)」は6基だ。Big Bang-XPower IIが載せる7本の拡張スロットすべては、その形状がPCI Express x16対応でグラフィックスカードを差せる。このうち、CPUソケット側から数えて第1、第3、第5、第7の各スロットはPCI Express 3.0に対応し、残りがPCI Express 2.0対応となる。また、レーン構成は第1と第5のスロットが16レーンで、第3と第7スロットを併用する場合は、これら奇数番の4スロットが各8レーンとなる。なお、PCI Express 2.0対応の偶数番スロットの3基はすべて1レーンだ。

 拡張スロット群の基板ヘリにあるディップスイッチは、Big Bang-XPower IIで初めて採用した「PCI-E CeaseFireスイッチ」だ。CeaseFireとは“停止”を意味する。4系統のディップスイッチは、第1、第3、第5、第7の各PCI Expressスロットのそれぞれに対応し、オンとオフをこのスイッチで切り替えられる。

 その並びには、「OC Genie IIボタン」「Multi-BIOSボタン」「Easy Button 3」「Direct OC」を設けている。自動オーバークロック機能のOC Genie IIに関しては、オーバークロックを“楽しむ”ユーザーには必要ないかもしれないが、Big Bang-XPower IIの安定動作と信頼性を生かしてオーバークロック性能を“利用したいだけ”のユーザーには有効な機能だ。

 Direct OCは、起動中でもリアルタイムでCPUベースクロック(BCLK)を0.1MHz刻みでできる「+」ボタンと「−」ボタンで構成する。Multi-BIOSボタンは、標準構成で実装しているデュアルBIOSチップで用意するBIOS AとBIOS Bとは別に、“BIOS C”に切り替えるために使う。BIOS Cは取り替え可能なBIOS用チップに格納する。なお、BIOS AとBIOS Bの切り替えは、別途、メモリスロットの近くに設けた切り替えスイッチで行う。

左のディップスイッチは「PCI-E CeaseFireスイッチ」で、その横は「Direct OCボタン」とリセットボタンだ(写真=左)。「OC Genie IIボタン」と「Multi-BIOSボタン」、POSTコード表示パネルもある(写真=中央)。右側のメモリスロットの下には、BIOS AとBIOS Bの切り替えスイッチがある。中央下にあるグレーのボックスはBIOS Cチップを格納する容器だ(写真=右)

 ストレージインタフェースには、チップセットに統合したコントローラが制御する2基のSerial ATA 6Gbpsと4基のSerial ATA 3Gbpsに加えて、ASM1061が管轄する4基のSerial ATA 6Gbpsを追加して、2基+4基+4基という構成になる。また、USB 3.0対応ピンヘッダを横向きに実装しているのは、ほかのマザーボードでは見かけないレイアウトだ。隣接してテスターを接続する「V-Check Point」も用意する。ここに接続したテスターで、各場所の駆動電圧をリアルタイムで把握するのに用いる。

 メモリスロットは8基で、最大容量は128GバイトとMSIは説明する。現状の8GバイトDIMMなら64Gバイトだが、将来登場する16GバイトDIMMもサポートするという。動作モードはMSIが用意するオーバークロック設定で最大DDR3-2400とされているが、MSIの資料ではDDR3-2500で動作したときのスクリーンショットを掲載している。

左からPCI Express用外部電源6ピンコネクタ、USB 3.0ヘッダピン、そして、Serial ATAと並ぶ。Serial ATAは6Gbps対応が2基(チップセット管轄)+4基(ASM10061管轄)、3Gbpsが4基。一番右が「V-Check Point」だ(写真=左)。Sound Blaster X-Fi相当のオーディオ機能も実装する(写真=中央)。PCI Express 3.0対応のスプリットチップAsmedia「ASM1480」で、4基のPCI Express 3.0対応スロット併用環境で8レーン動作を実現する(写真=右)

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