“ナナキュッパ”の13.3型Ultrabookは意外にスゴい――「HP Folio 13-1000」に迫る(後編)本日発売!(2/2 ページ)

» 2012年02月02日 11時00分 公開
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バッテリー駆動時間を計測する

 バッテリー駆動時間の公称値(MobileMark 2007による)は約9時間だ。ユーザーがバッテリーを交換できないHP Folio 13-1000では、どれだけ長時間駆動できるかがモバイルシーンで重要になる。

BBench 1.01を実行した場合のバッテリー駆動時間

 ここではバッテリー駆動時間計測ソフトのBBench 1.01(海人氏作)を用いてテストした。BBenchの設定は、10秒ごとにキーボード入力、60秒ごとに無線LANによるインターネット巡回(10サイト)を行うというものだ。

 Windows 7の電源プランは、HP独自の「HP推奨」(液晶の輝度70%)と「省電力」(液晶の輝度40%)の2パターンで計測した。いずれも満充電の状態からテストを開始し、バッテリー残量がなくなり、シャットダウンするまでの時間を計測している。

 テスト結果はHP推奨設定で6時間58分、省電力設定で7時間54分と、薄型軽量のUltrabookではかなり粘り、優れたスタミナを見せつけた。輝度40%の設定でも一般家庭の照明下で表示内容を十分確認できる明るさだ。これなら、モバイル環境でもかなり余裕を持って使えるだろう。

動作時の発熱と騒音は?

 薄型軽量のUltrabookでは性能に加えて、放熱設計も大切だ。HP Folio 13-1000はCPUとチップセットの発熱をヒートパイプで接続した薄型ファンによって放熱するスタンダードな冷却機構を採用する。

薄型のファンを内蔵し、背面に排気口、底面に吸気口を備える。底面は実用重視のデザインで、多数のネジでガッチリとボディが固定されている

 ファンの排気口は背面に用意し、底面の奥に吸気口を設けることで、狭いボディ内部のエアフローを確保している。机上で底面の吸気口をふさがないように、吸気口の隣には横長のゴム製フットスタンドが備え付けられており、底面にわずかなすき間ができるよう工夫が見られる。そのため、ヒザの上などで長時間使って、底面の吸気口をふさがないよう注意したい。

 HP Folio 13-1000を樹脂製のデスクに設置し、ボディ各部で最も高温になる場所の表面温度を放射温度計で計測してみた。計測したのはYouTubeで480pの動画を30分間再生し続けた場合と、システムに高い負荷がかかる3DMark Vantage(Entry設定)を30分間実行した場合の2パターンだ。テスト時はACアダプタをつなぎ、電源プランはHP推奨にセットし、無線LAN機能はオンにした。室温は約18度とやや低い。

 テスト結果は良好だ。寒い季節で室温が低かったこともあるが、低負荷時は排気口付近とその直上のキーボード奥が少し温かくなる程度で、操作時に手が触れるパームレストやタッチパッドは低温に保たれていた。高負荷の状態が続くと、底面と背面の通風口付近を中心に温度が上昇するが、それでもパームレストやタッチパッドが熱くて不快になることはなかった。

 続いて動作時の騒音レベルも調べてみた。騒音計のマイクは本体の手前5センチと近い位置に設置している。室温は約18度、環境騒音は約29デシベルと静粛な環境だ。計測したのは、アイドル時、YouTubeでの480p動画再生時、3DMark Vantage CPU Test実行時、3DMark Vantage Graphics Test実行時の4パターンだ。

 テスト結果は、システムへの負荷に応じた変化が見られた。アイドル時や低負荷時はファンが低速で回転し、エアコンなどの家電が動作している室内では意識しないと気づかない程度だ。システムの負荷を高めると、ファンの回転数も上がり、ピーク時は40.2デシベルまで騒音レベルが上昇した。この状態ではファンの回転が少し気になってくるが、騒がしいほどではなく、そのぶんボディの発熱は抑えられている。この手の薄型軽量ノートPCとしては、無理のない放熱設計で、適切にファンコントロールが行われている印象だ。

放射温度計で計測したボディの表面温度(グラフ=左)。騒音計で計測した騒音レベル(グラフ=右)

価格も含めてトータルバランスに優れたUltrabook

 以上、2回に渡ってHP Folio 13-1000を多角的にチェックした。競合機種をしのぐ低価格のため、本体の薄さや重さ、基本スペックといった数値では、Ultrabookとして突出したところがないように思えるかもしれないが、実際にしばらく使ってみると、そつのない作り、トータルバランスのよさに感心させられる。

 ボディは剛性や長時間のバッテリー駆動、無理のない放熱機構を確保したうえで、十分持ち歩ける薄さと軽さにまとめており、高速な128GバイトSSDとCore i5-2467Mの搭載でレスポンスに不満はなく、13.3型ワイド液晶や使いやすいバックライト付きキーボードも搭載するなど、実用重視で手堅い作りだ。

 これが7万9800円で手に入るのだから、約1.5キロという重量さえ許容できるならば、13.3型Ultrabookとしての高いコストパフォーマンスは疑いようがない。これほどの低価格設定はワールドワイドでトップシェアのPCメーカーならではで、国内メーカーが追従するのは困難だろう。

 夏にはCPUにIvy Bridge(開発コード名)を採用した次世代Ultrabookの登場が控えているが、この安さでこの完成度ならば、今すぐ買ってみたくもなるのではないか。予算をできるだけ抑えつつ、即戦力になる薄型軽量モバイルノートを探しているユーザーにとって、とりわけ強い魅力を放つ1台だ。

→「HP Folio 13-1000」」をHP Directplusで購入する
モバイルに新たな快適性をお届けする、Ultrabook。価格は7万9800円(税込)〜


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