短納期とコスト削減ならAtomとAndroidの組み合わせだ(2/2 ページ)

» 2012年02月02日 16時51分 公開
[長浜和也,ITmedia]
前のページへ 1|2       

開発工数は“従来プラットフォーム”の3分の1!

 説明会では、Atom E600番台を利用した「Android BSP for Intel Atom Processor E600 Series」が紹介された。ターボシステムズが提供する開発環境サポートパッケージで、同社の専用Webページから組み込み機器関連開発者に対して無償で提供する。

 ターボシステムズでは、組み込み機器の開発において、顧客の要求が高度化し、それに伴って開発コストと開発期間が肥大化していることが大きな問題になっていると説明、その解決のためには、標準化された組み込みプラットフォームの提供が不可欠と考え、OSには、Androidを、ハードウェアプラットフォームでは、インテルアーキテクチャを組み合わせることで、顧客が求める高機能だけでなく、開発現場が期待する低コストと開発期間の短縮が実現するという。

 ターボシステムズ 代表取締役社長の谷口剛氏は、インテルアーキテクチャでもAndroidの対応が進み、また、組み込み機器用途にAndroidが十分耐えられるとの判断をした上で、この組み合わせを提案することになったと説明する。また、PCアーキテクチャが流用できるため、ハードウェアで選択できる幅が広く、Androidの採用によって、すでに存在するAPIを利用することで開発コードが少なくできることも挙げている。谷口氏は、具体的な例として、Weブラウザの開発は、50行程度で済んでしまうほか、動画再生アプリケーションでは、従来の組み込み機器プラットフォーム(MeeGoべース)の3分の1の工数で可能になるとしている。

組み込み系の開発は、高機能の要求が高まるにつれて高コスト化と開発期間の長期化という問題を抱えるようになった(写真=左)。ターボシステムズは、その解決のためにインテルアーキテクチャとAndroidを組み合わせた開発サポートパッケージを提供する(写真=中央)。ハードウェアもOSも汎用を採用することがコストと開発期間の削減に効果があるという(写真=右)

 説明会では、Atom E600番台を実装した開発ボードを使ったデモも行われ、インタフェースに接続したFeliCaリーダでSuicaのデータを取得して利用履歴を表示したり、利用履歴にある経路をGoogle Mapsに表示したりするアプリケーションが紹介された。これらのプログラムは、Android向けAPIを利用することで、従来より少ない工数で記述できると谷口氏は説明している。

説明会では、Atom E600番台を実装した開発ボードとして、NECエンベデットプロダクツの製品(写真=左)とイノテックの製品(写真=中央)を用いて、Suicaからデータを取得し(写真=右)、履歴にある経路をGoogle Mapsに表示するデモなどが紹介された

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年04月18日 更新
  1. Windows 11(24H2/25H2)の新「スタートメニュー」で問題発生 追加/削除したアイコンの反映にタイムラグ (2026年04月17日)
  2. 「DJI Osmo Pocket 4」速攻レビュー Pocket 3から買い換える価値はある? 進化したポイントを実機で比較した (2026年04月16日)
  3. Appleはいかにして「今日のAIやWeb」を予見したのか? “暗黒時代”とも呼ばれた1985〜1996年の光と影 (2026年04月17日)
  4. 5990円で買えるバッファローの“半固体”モバイルバッテリーを試す 安全性と利便性は両立できているか? (2026年04月16日)
  5. 新型「Amazon Fire TV Stick HD」登場 本体をスリム化+USB Type-C端子搭載で6980円 (2026年04月15日)
  6. 新モデル「ViXion2」で「ルーペ」から「日常の眼鏡」へ 9mm大口径レンズで劇的進化を遂げたオートフォーカスアイウェアが越えた一線と、見えてきた壁 (2026年04月16日)
  7. 「普通の人のためのコンピュータ」はいかにして生まれたか? 「Apple I」から「Macintosh」への軌跡 (2026年04月15日)
  8. macOS向け「Gemini」アプリ登場 Option+Spaceで即座に起動、画面共有や画像生成にも対応 (2026年04月16日)
  9. IntelがNPU内蔵エントリーCPU「Core シリーズ3」を発表 (2026年04月17日)
  10. キヤノン、低照度での撮影を実現した監視インフラ向け超高感度カメラユニット (2026年04月16日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年