Intelが必要とするのはソフトウェアの力だ:Intel Software Media Day(1/3 ページ)

» 2011年09月12日 16時00分 公開
[本間文,ITmedia]

Intelのソフトウェアは“小さな”存在でない

 米Intelでソフトウェア事業を率いる、同社上級副社長 兼 システムソフトウェア & インテグレーテッドソフトウェアプラットフォームディビジョン ジェネラルマネージャーのダグ・フィッシャー氏は、講演の冒頭で聴衆に3つの質問を投げかけた。

1. 世界でいちばん急成長した電信会社は?

2. 世界でいちばん急成長したリクルート会社は?

3. 世界でいちばん急成長したブックセラーは?


その答えは、それぞれこのようになる。

1. Skype

2. Linkedln

3. Amazon.com


 SkypeとLinkedlnは2003年に創設され、 Amazon.comは、1994年Cadabra.comとして創設後、1995年にAmazon.comと名前を変えてインターネット書店サービスをスタートさせた。

 フィッシャー氏は、「彼らはすべてソフトウェア会社である」と述べた上で、Netscapeの創始者であるマーク・アンドリーセン氏の“短期的に見れば、ソフトウェアが世界を飲み込むだろう”という言葉が現実のものとなり、ソフトウェア技術の重要性がますます増していると主張する。

Intelのソフトウェア戦略について語るダグ・フィッシャー氏(写真=左)。彼は、聴衆に、“世界でいちばん急成長した電信会社は?”と問いかける(写真=中央)。フィッシャー氏は、今後、ソフトウェア技術はますます重要になっていくと主張する(写真=右)

 その一方で、フィッシャー氏はウィキペディアでIntelに関する記述をキーワードごとに抽出し、その出現頻度を文字の大きさで表わしたタイポグラフィーで、インテルにおける「ソフトウェア」は非常に小さなパートに過ぎないと思われているという現状を“視覚的に”示した。

 しかし、Intelは1980年にi8080やi8086用のリアルタイムOSとして「RMX」をリリースしてから、30年以上もソフトウェアと関わっているなど、実際は「Intelにとってソフトウェアは、常に“重要な”存在であった」と、フィッシャー氏はIntelの開発史からソフトウェアが重要な位置づけにあると訴えた。

 この数年においても、2007年にビジュアルコンピューティング環境の強化を目的に、Havokなどの企業買収を行なったのをはじめとして、2009年には並列プログラミングの強化のためにCilk Artsを、モバイルデバイス事業強化のためにWind Riverをそれぞれ買収し、さらに2011年は、セキュリティソフトウェアの強化のためにMcAfeeを買収するなど、年とともに移り変わるソフトウェアの動向を取り込むべく、積極的な企業買収を行なっている。

Intelに関する記述をキーワードごとに抽出してタイポグラフィーとして表わした。この中から「Software」というつづりを見つけるのが難しいほど小さい存在と認識されている。このように、Intelに対してソフトウェアというイメージを持つユーザーは少ない(写真=左)。Intelアーキテクチャは、さまざまなプラットフォームやデバイスの動力源となっている(写真=中央)。IAアーキテクチャを生かすためには、OSやアプリケーション、ソフトウェアエコシステムが重要だと、フィッシャー氏は主張する(写真=右)

Intelのソフトウェアに対する取り組みは、i8080とi8086用のリアルタイムOSである「RMX」のリリースから現在に至るまでの30年間続いている(写真=左)。近年は、企業買収によって“時代が求める”技術の流れを取り込むことにも積極的だ(写真=右)

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