レノボ・ジャパン 基礎研究・先端技術 主管研究員の河野誠一氏は、ThinkPad X1 Hybridで導入したソフトウェアとファームウェアの概要を解説した。
IMMのファームウェアでは、ThinkPad X1をWindowsで使っている感覚を再現することを目指すアプリを用意するほか、LinuxベースのカスタマイズOSを“Windowsとは異なるOSとしてユーザーに意識させない”ために、システムの省電力設定はWindowsの省電力機能を利用し、Windowsのユーザー認証がIMMのアクセスでも利用できるようにした。また、PCシステムとIMMサブシステムともに、最小限の追加モジュールでスイッチングファームウェアによるIMMサブシステムの切り替えを実現している。
ThinkPad X1 Hybridにおけるソフトウェアとファームウェア開発のポイントとして、河野氏は、2つのOSによる操作の違いを少なくするだけでなく、ポインティングデバイスの設定をPCシステムとIMMサブシステムで共有し、ホットキー、そして、LEDの表示をそろえていると説明した。
なお、IMMにおける日本語入力では、辞書にオープンソースのWnnを採用し、入力のフロントエンドはLenovoがカスタマイズしている。現在、IMMで導入するアプリにおける日本語入力は問題はなく、Webブラウザにおける日本語入力の動作検証を行っている段階という。
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