OSとしての機能強化は、ファイルコピーにも見ることができる。ファイルをドラッグすると、コピー状況を示すダイアログを表示するが、ここでグラフを用いて転送状況を時系列で把握できる。複数のファイルを別々にコピーした場合は、グラフを2つ以上表示するなど、処理進捗の把握は改善された。
W8CPで導入した機能で注目できるのが、SkyDriveとの連携だ。複数のPCを使用している場合、Internet Explorerのブックマーク情報をSkyDriveを介して共有できるほか、W8DPからデザインが変わったコントロールパネル(Metroスタイル版)でも、プロフィール写真の変更で、ファイル選択画面にSkyDriveを選べるようになっている。
イベントでは、ARMを搭載するデバイスや、Ultrabookといったハードウェアにも言及している。Windows 8では従来のx86系CPU搭載PCだけでなく、ARM搭載デバイス(WOA)でも動作する。特に「Connected Standby」と呼ばれる「常にオンライン状態での低消費電力動作」を実現できるのが、WOAのメリットだ。
また、Intelがリファレンス化を進めている第2世代のUltrabookでは、Ivy Bridgeを搭載するだけでなく、こうした「Connected Standby」のサポートや、Windows 8で新しく規定されたタッチスクリーン仕様(タッチ面のフラットデザインなど)に対応して、WOA的なメリットを享受できるという。さらに、会場中央にあった大画面のWindows 8は単なる大画面テレビへの表示ではなく、実際にタッチして操作できる。
このように、WOAの小さなデバイスから従来型デスクトップPC、そして、大画面デバイスなど、幅広い領域をカバーするのがWindows 8の目標と訴求していた。
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