PCケースで異彩を放っていたのは、ファーレのThin mini-ITXケース「FR-887-90W」だ。420(幅)×310(奥行き)×35(高さ)ミリの超スリムなボディで、マザーやドライブ類を隣り合わせに配置するデザインとなっている。3.5インチHDDが1台搭載できるほか、スリム光学ドライブと2台の2.5インチドライブを排他で載せられる。ただし、組み込めるマザーの汎用性はなく、Thin mini-ITXに準拠するインテルのH61マザー「DH61AG」対応となる。DH61AG用の90ワット出力のACアダプタも付属しており、価格は1万6000円前後だ。
入荷したパソコンハウス東映は「徹底的に薄いAVマシンがほしい人には最高のケースだと思います。メディアセンターリモコンも付属していますし、AVラックの薄いスペースに置いて利用するのがおすすめです。それにしても、Thin mini-ITXマザーはまだほとんど出回っていませんが、一式組める環境はかなり整ってきましたね」と話していた。
Thin Mini-ITX関連のパーツは、まず2011年6月末にインテルから対応マザーの「DH61AG」が登場している。その約4カ月後に、インテルから対応CPUクーラー「HTS1155LP」が投入されたほか、初のThin mini-ITXケース「acubic A10」も出回るようになっている。ただし、acubic A10は高さが76ミリあり、外付けCPUタイプでFR-887-90Wほどの薄さを実現するのは珍しい。
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