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» 2012年05月07日 17時00分 公開

イー・モバLTEサービスの実力は?──「@nifty EMOBILE LTE定額にねんプラン」で試す (3/4)

[坪山博貴,ITmedia]

料金は魅力的? 競合サービスとの違いは?

photo @nifty EMOBILE LTE定額にねんプラン

 続いて利用料金面をチェックしていこう。

 EMOBILE LTEは、今回導入したニフティの「@nifty EMOBILE LTE定額にねんプラン」のようにMVNOでのサービスもある。まずは少し複雑なEMOBILE LTE本家の主力プランを順に見てみよう。

 EMOBILE LTEで月額料金として必要なのは、基本料金とパケット通信料金。まず基本料金(契約種別)は契約期間の縛りがない「ベーシック」で1680円/月、2年間の継続利用を条件(以後自動更新、更新月以外での解約は契約解除料金が発生)とする「にねん」は500円/月だ。これに、パケット通信料が0.042円/パケットの従量制プランか、3380円/月のパケット定額制プラン「フラット」を組み合わせる。多くはフラットを選択すると思うが、この「にねん」と「フラット」の組みあわせにより3880円/月での利用が可能だ。

 続いてPocket WiFi LTE(GL01P)を例にした機器代金は、契約種別を「にねん」にすると利用料金の一部として端末代金を2年(24回)で分割払いする「アシスト1600」(アシスト定額料:1600円/月)と呼ぶ割引プランを追加できる。アシスト1600は月額料金として毎月1600円が加算されるが、「フラット」を組み合わせれば“月額割”と呼ぶサービスより1600円/月が割り引かれ、相殺される。結果として、実質の端末代金を0円に抑えられる。

 ……と、正確にはやや回りくどい仕組みになっているのだが、つまり2年間の利用を条件に機器代金は実質0円、定額データ通信は契約から2年は3880円/月で利用できるわけだ(2012年4月末現在。念のため、新規契約時には契約事務手数料3150円が発生する)。

 一方、MVNOのプランもほぼ同等だが、もう少しシンプルだ。ニフティの「@nifty EMOBILE LTE定額にねんプラン」は、同様に2年間の継続利用を条件とする契約で、2012年5月31日まで実施するキャンペーンを利用すると、GL01Pを1円で購入でき、データ定額3878.7円/月で利用が可能だ。

 なお、@niftyで他に接続サービスを利用していない場合は、本来「@nifty基本料金」として262.5円/月が必要になるが、上記キャンペーンにより契約から24カ月間は毎月262.5円をそのまま割り引く特典があるので、EMOBILE LTEよりわずかに安価な月額利用料となる。

 なお、月額料金比ではさほど大きな差はないのだが、@nifty EMOBILE LTE 定額にねんプランは機器送料が0円と負担がないほか、初月(機器到着月)の利用料金が0円になる特典もある(2012年5月31日まで実施するキャンペーン適用時)。こちら、到着日をちょうど月初めの1日にするのは難しいが、月末をめどに申し込みを行えば、おおむね1カ月分は無料で利用できることになる。登録手数料として3150円は必要になるのだが、この分が相殺されると思えばちょっとオトクだ。さらに、店頭まで出向く必要がなく、オンラインで申し込みできるので、普段の行動範囲内で取り扱い店舗がないといった場合、ムダな交通費をかけずに済むというメリットもある。

XiやWiMAXと比べるとどう?

 では、競合する新世代通信規格を採用するサービスと比較するとどうだろう。同じ国際標準規格であるFDD-LTEを採用するNTTドコモ「Xi」の場合、2年契約の定額制「Xiデータプラン フラット 2年」で5985円/月、別途ISP契約するmopera Uを利用した場合+525円/月で合計6510円/月。ちなみに、2012年5月まで1575円/月(実質4410円/月)、2012年9月までは1050円/月が「Xiスタートキャンペーン2」と呼ぶキャンペーンで割り引かれる(このほか、購入時の割引額・キャッシュバック額を勘案、および現音声対応契約を含む契約追加でXiデータプランフラットの価格を値下げする「プラスXi割」などもあるのだが、こちらはユーザーにより、あるいは店舗や時期により変化するため、今回は個人が単一回線を新規契約するという条件に統一させていただく)。

 TD-LTEを採用するソフトバンクモバイルの「Softbank 4G」は、2年契約の定額データプラン「4Gデータし放題フラット」で、2012年7月末日までの加入であれば5505円/月(4Gデータ通信基本料525円/月含む)となる(同じく、iPhone/iPadなど+パケット定額プラン契約者が追加契約する場合、4Gデータし放題フラット料金を3880円/月とする「スマホセット割」などを用意するが、今回は契約条件を合わせるため割愛する)。TD-LTEエリアに加え、同社のULTRA SPEED(1.5GHz帯のDC-HSDPA)エリアでも利用できるが、カバーエリアとしては現時点のイー・モバイルの方が広い。また地下街・地下鉄駅構内などのカバーエリアが同じく現時点では未定で、都市部での利用では不安が残る(2012年4月末現在)。

 料金面でとくに競合するのはWiMAXだろう。UQ WiMAXは1年契約のデータ定額プラン「UQ Flat 年間パスポート」の選択で3880円/月。現時点、機器も新規契約と同時であれば割安価格の0〜5000円程度で購入が可能だ。WiMAXは、実速度とともにノートPC内蔵タイプもかなり増えていること、かつ、1つの契約をPCとルータを使い分けられる「WiMAX機器追加オプション」の存在と利便性がモバイルユーザーに評価されている。

 また、カバーエリアが下り最大40Mbps/上り最大15.6Mbpsで均一という点でLTEと3Gの両方でエリア展開するEMOBILE LTEに対する優位性があるのだが、合計カバーエリアではまだイー・モバイルに追いついていない(ただしauの+WiMAX対応機器であれば、auの3Gネットワークを併用できるため、このデメリットは解消できる)。さらに、都市部においても(周波数帯が2.5GHz帯と高いため)屋内では他社の方が有利な場合が多い。

 イー・アクセスのLTEサービスについては、全国的に見ればエリアの広さこそ考慮する必要はあるが、都市部においてはすでにかなり充実している印象を受け、3Gエリアにおいても通信速度で勝ることも多い。なお、最近は携帯電話の地下鉄駅構内・トンネル区間でのエリア対応も進んでいるが、こちらは構内設備の関係で各社(NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイル、イー・アクセス)まとめて実施できることから、都市部地下鉄駅構内でのエリアはほぼ同等とみていいだろう。結果として、都市部の人であれば単体契約での3880円/月の料金はかなりの魅力と思う。


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