リテールクーラーより30度近く冷える!? 空冷の最強候補が登場:古田雄介のアキバPickUp!(1/4 ページ)

» 2012年07月09日 11時30分 公開
[古田雄介(ぜせ)&ITmediaアキバ取材班,ITmedia]
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空冷最強か――クーラーマスター「TPC 812」

クーラーマスター「TPC 812」

 先週の新製品で特に話題を集めていたのは、クーラーマスターのCPUクーラー「TPC 812」だ。価格は9000円弱。高さ163ミリのサイドフロー型クーラーで、6本のヒートパイプと2本の「バーティカルベイパーチャンバー」を走らせている。

 バーティカルベイパーチャンバーは、内部の空洞に冷却液を充填した板状の熱移動パイプで、ハイエンド系グラフィックスカードなどで採用実績があるが、CPUクーラーでは初の採用となる。同社によると、通常のヒートパイプに比べて、放熱フィンと接する面積が3倍に増えるうえ、フィンを通る空気の抵抗が半減するなどの効果があるという。

 実際、試用しているショップの反響も上々だ。TPC 812を組み込んだマシンを展示しているフェイス秋葉原本店は「クーラーマスター肝いりの新製品だけあって、実力が高いです。ウチで検証したところ、Core i5-3550をリテールクーラーで3.9GHzにオーバークロックしたら90度を超えましたが、TPC 812だと62度に抑えられました。30度近いダウンが見られたのはさすがですよ」と語る。

 PC DIY SHOP FreeTも「空冷の中では最強の1つでしょう。高価ですがそれだけの実力があるので、空冷でいろいろなチューニングを試したい人に喜ばれるんじゃないでしょうか」と高く評価していた。

 ちなみに最近は、オーバークロックなどでCPU温度が高くなる使い方の場合、水冷キットを利用するのがトレンドだが、その反動もあるとか。某ショップは「いまでも液漏れを心配する声はいただきますよ。チューブがグラフィックスカードのヒートシンクに触れたりすると、やっぱり心配になりますしね。そういう不安材料を減らしたいということで、水冷から空冷に戻ってくる人もいます」と語る。

フェイス秋葉原本店の実演デモ(写真=左)。6月後半ごろ、PC DIY SHOP FreeTに入荷した試作機。ヒートパイプの内側に板状のバーティカルベイパーチャンバーが通っているのが見える(写真=中央/右)

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