HDD切り替え機能つきのPCケース「Silencio 650」が登場古田雄介のアキバPickUp!(1/4 ページ)

» 2012年09月10日 12時09分 公開
[古田雄介(ぜせ)&ITmediaアキバ取材班,ITmedia]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

「買い控えは起きてないけど、気にしてないというわけでもなさそう」――Windows 8をとりまく空気

クーラーマスター「Silencio 650」

 先週、複数のショップで注目されていたのは、クーラーマスターのミドルタワーケース「Silencio 650」だ。ATXマザーが使える電源非搭載のモデルで、価格は1万8000円弱となる。前面にドアをつけ、側面に吸音シートを張るなど静音性を高めた仕様ながら、7基の3.5型ベイ(2基は2.5型ベイも兼用)を備えるなど高い拡張性を持つ。そして、最大の特徴は本体上部にブートドライブの切り替えスイッチがついていることだ。

 フェイス秋葉原本店は「ケース本体にこの機能が付いているのは珍しいですね。ハードウェアでデュアルブート環境が構築できるので、低コストかつ省スペースで複数台のマシンを持ちたい人に向いていると思います」と語る。

 PC DIY SHOP FreeTも「Windows 8の導入を検討しつつ、拠点はWindows 7のままでいたいという人にはちょうどよい仕様でしょう。これから秋にかけて、こういう工夫を施したパーツが増えてくるかもしれません」と、次世代OSを視野に入れたデュアルブートを提案していた。メーカーの製品ページでもWindows 8と7マシンを切り替えて使う例が示されている。

 実際、この付加機能を求めるユーザーは少なくないようだ。ツートップ秋葉原本店は「現在Windows 8待ちの買い控えは起きていませんが、8が気にされていないという感じではないんですよね。7からの変化が激しすぎるので、すぐにメインマシンを乗り換えるのに様子を見ようと考える向きが多いように思います。そういう人には、1台に2つのマシンが載せられて、将来的にはムダなく1つにできるSilencio 650は最適でしょう」と話していた。

 Windows 8で買い控えが起きていないという声は多くのショップで共通しており、その理由として7から1200円でアップグレードできるキャンペーンが挙げられることが多い。某ショップは「キャンペーンが早くから打たれていたので、『いまWindows 7を買ったら損』と考えるスキを与えなかったのは流石です。Windows Vistaから7への切り替え時期と比べれば、かなり良い状況ではあると思います。操作性が大きく変わることを警戒されている感も否定できませんけど……」と評価していた。

 ちなみに、クーラーマスターからは今週金曜日(9月14日)にも、ハイスペック志向のATXケース「HAF XM」が投入される。こちらの価格も1万8000円前後だ。

上面の前方にあるインタフェース。右側にHDD切り替えスイッチがある(写真=左)。フロントのドアと側面に吸音パネルを貼り付けている(写真=中央)。9月14日に発売予定の「HAF XM」。PC DIY SHOP FreeTで実機を展示中だ(写真=右)

       1|2|3|4 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

最新トピックスPR

過去記事カレンダー