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» 2012年10月23日 11時00分 公開

デルの「XPS 12」でクラムシェルとタブレットを“くるり”と変えてみた意外と簡単で意外と丈夫(3/3 ページ)

[長浜和也,ITmedia]
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参考速報値ながら性能と本体表面温度は“快適”

評価機に導入するWindows 8で測定したWindowsエクスペリエンスインデックス

 評価に用いたXPS 12の機材は、CPUにCore i7-3517Uを搭載してシステムメモリが8Gバイト、データストレージに容量256GバイトのSSD(mSATA接続のSAMSUNG PM830)を搭載するプラチナパッケージに相当する。ただし、量産試作機の前段階、開発試作機のレベルにある英語仕様のため、処理性能や冷却性能は本来の状態に届いていない。評価作業では、ベンチマークテストと非接触タイプの温度計で処理性能と本体表面温度の測定を行ったが、ここでは、開発段階の“速報参考値”として紹介するにとどめておく。

 ただ、測定した結果は、第3世代Coreプロセッサー・ファミリーのCPUを搭載してWindows 8 Proを導入したUltrabookの開発試作機と同等の値を出している(ただし、グラフィックス性能を評価する3DMark 11ではやや低い値となった)。本体の表面温度は、3DMark 11のデモをループで実行して、3巡目ループのときにパームレストの左右、「F」「J」「Z」「?」各キーのトップ面、そして、底面を9分割した格子の中心を測定している。パームレスト、Z、?キーのトップは30度前後にとどまるが、Fキートップが38.4度、Jキートップが40.2度と突出して高い。底面は、ほとんどの場所で35度以下で、一番高い中央奥側が37.4度と体温をわずかに上回る。

評価機の構成をデバイスマネージャーで確認する

ベンチマークテスト項目 XPS 12
PCMark7 PCMarks 4844
lightweight 3379
productivity 2489
creativity 9335
entertainment 3388
computation 16210
system_storage 5148
CrystalDiskMark3.0 1000M:Read Seq 456.5
512K 310.2
4K 17.42
4K QD32 271.8
1000M:Write Seq 264.9
512K 254
4K 35.66
4K QD32 106.5
CINEBENCH R11.5 OpenGL 12.27
CPU Multi 2.63
CPU Single 1.23
CINEBENCH R10 CPU Single 5290
CPU Multi 10036
3DMark11 Entry 3DMarks E1064
Graphics 946
Physics 2940
Combined 759

回転機構に強度の不安なし。気になるのはスレートスタイルでの利用シーン?

 XPS 12は、コンバーチブルとしては現在のところ数少ない“ディスプレイ回転式”(デルはフリップヒンジと呼んでいる)を採用する。クラムシェルスタイルからスレートスタイルへの移行は、「ディスプレイを回転して閉じる」だけ、または、「ディスプレイ開いて回転する」だけで済む。その作業はいたって簡単ですぐにできる。ただ、ディスプレイを垂直に開いていないと、回転するときに机の面、または、本体のキーボードに回転するディスプレイがぶつかるので注意したい。

 回転する機構を不安に思うユーザーに対しては、通常の力で使う分には、評価機はまったく問題なかったと伝えたい。タップする力でディスプレイが不意に回転することもなく、無理な力を入れて回転機構がきしんだり歪んだりすることもない。デルは、この部分の耐久性や工場出荷時テストの具体的な内容や数値を明らかにしていないが、“もっと自信をもって”訴求していいのではないだろうか。そうすることで、ユーザーがXPS 12にいだく懸念(そして、たぶん最も不安に思う構造)を解消できるはずだ。

 約1.52キロという本体の重さは、同時期に登場するタコンバーチブルタイプのUltrabookと比べると重い。この重さになると、スレートタイプのタブレットPCとして使うのは難しい。クラムシェルスタイルとスレートスタイルの移行が容易にできるだけに、スレートスタイルの利用場面をうまく考えて使い分けたいところだ。

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