Lenovo、「ThinkPad Helix」「IdeaPad Yoga 11S」を米国発表2013 International CES

» 2013年01月08日 21時39分 公開
[ITmedia]

今後のモバイルThinkPadは“Helix”になる?

ThinkPad Helix

 ThinkPadシリーズの新モデルは、2013 CES Unveiledにも登場した「ThinkPad Helix」だ。スレートタイプのタブレットPCにキーボードを搭載するドッキングステーションが標準で付属する“(ASUSの)トランスフォーマー”方式のコンバーチブルタイプだ。ドッキングステーションと接続した状態では従来のThinkPadシリーズと同じクラムシェルスタイルのノートPCとして使え、本体だけど取り外すとタブレットPCとして利用できる。

 CPUは、第3世代Coreプロセッサー・ファミリーのCore i7クラスを予定しており、システムメモリはDDR3-1600を8Gバイト載せる。データストレージは容量256GバイトのSSDを搭載する。本体には2基のUSB 3.0とMini DisplayPort、Mini HDMI、そして、有線LANも備える。無線接続では、4G LTEのモジュールも搭載可能だ。

 バッテリーはタブレットPC側とドッキングステーション側のそれぞれに内蔵する。駆動時間はタブレットPCのみで約5時間だが、ドッキングステーション側のバッテリーも合わせると約10時間まで可能だ。

 液晶ディスプレイのサイズは11.6型ワイドで解像度は1920×1080ドット。10点同時に対応するタッチパネルを内蔵するほか、パネル表面をゴリラガラスで覆う。パネルはIPS方式で最大輝度は400カンデラ/平方メートルを確保する。

 OSはWindows 8 Proを導入するほか、vProにも対応してリモートによるセキュリティや運用管理に対応する。また、NFCモジュールを内蔵して非接触タイプのカードを利用した認証や各種サービスも実現できる。

 本体のサイズは、いまだ明らかになっていないが、重さはタブレットPC本体が約835キロ、ドッキングステーション側も約835グラム、接続した状態では、約1.67キロになる。

本体だけを取り外してスレートスタイルのタブレットPCとして使うほか(写真=左)、反対の向きに接続してメディアプレーヤーに近いスタイルに(写真=中央)、そして、そのまま閉じてコンバーチブルのタブレットPCとしても利用できる(写真=右)

Yoga 11に“Ivy Bridge&Windows 8”モデルが登場

Coreプロセッサー・ファミリーとWindows 8を導入するIdeaPad Yoga 11S

 IdeaPad Yogaの新モデルは、11.6型ワイド液晶ディスプレイを搭載する「IdeaPad Yoga 11S」で、すでに登場しているIdeaPad Yoga 11と同じく、液晶ディスプレイが360度開いてクラムシェルスタイルにもスレートスタイルにも切り替えられる、フリップ方式のコンバーチブルタイプとなっている。液晶ディスプレイの解像度は1366×768ドットでIPS方式のパネルを採用、10点同時に対応するタッチパネルも内蔵する。

 ただし、CPUにARMを搭載してOSがWindows RTだった従来モデルと異なり、IdeaPad Yoga 11Sは、CPUに第3世代Coreプロセッサー・ファミリーを採用して、OSはWindows 8 Proを導入する。システムメモリはDDR3-1600を8Gバイト載せ、データストレージも容量256GバイトのSSDを搭載する。

 本体に備えるインタフェースには、USB 3.0、USB 2.0、2-in-1メディアカードリーダ、HDMIを用意する。無線接続は、IEEE 802.11b/g/n準拠の無線LANと、Bluetooth 4.0を利用できる。バッテリー駆動時間は、Core i5クラスのCPUを搭載する構成で約6時間を見込んでいる。

 本体のサイズは、298(幅)×204(奥行き)×17.2(厚さ)ミリで、重さは約1.4キロと、IdeaPad Yoga 11からわずかに大きく重くなる予定だ。また、カラーバリエーションとして、従来の「Silver Gray」「Clementine Orange」に加えて、「Cotton Candy Pink」も登場する。


 なお、今回米国で発表した新モデルの日本市場における扱いについて、レノボ・ジャパンは、出荷の可能性、時期、価格、構成など一切について「現在、確定しておらず、検討中」と述べている。

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