手のひらPCはNUCだけじゃない──「Xi3」ブースで手のひら“Trinity”PCをバラス!2013 International CES

» 2013年01月11日 16時44分 公開
[長浜和也,ITmedia]

NVIDIAが「SHILED」ならAMDは「Xi3」に使ってもらう

 PC USER的に、2013 International CESの特徴を挙げると、まずは「小型デバイスへのシフトが一気に加速!」となる。Intelや米Sonyの展示ブースだけでなく、メイン会場のLVCCを一通り見ても、2012 CESで主役だったUltrabookですら、タブレットデバイスに展示スペースの多くを奪われた感がある。

 この傾向は、以前は広大な展示ブースを構えていた米Hewlett-Packar、同じく大掛かりなプレスセッションを行っていた米DELLだけでなく、これまでCES開幕前に未発表製品を公開していたASUSやAcer、MSIなど、主要なPCメーカーの存在感が、2013 CESではほとんどなくなってしまったことからもうかがえる。

 しかし、その一方で、デスクトップPCでは、コンパクトなフォームファクタを利用した製品を積極的に訴求するメーカーもいる。Xi3もその1つで、Intelが2012年の後半に提唱したNUC(Next Unit of Computing)のように、手のひらサイズのデスクトップPC「Xi3 Modular Computer 7 Series」を大々的に紹介していた。

 Xi3 Modular Computer 7 Series(Xi3 7)は、AMDの“Trinity”世代のAPUを搭載したプロセッサーボードと2つのインタフェースボードを組み合わせて、約108.5(幅)×92.9(奥行き)×92.9(高さ)ミリという手のひらに収まるサイズのボディに搭載するデスクトップPCだ。

108.5×92.9×92.9ミリというサイズに収まるデスクトップPC「Xi3 7」と、約123.8(幅)×92.1(奥行き)×47.6(高さ)ミリの「Z3RO」(写真=左)。上がXi3 7、下がZ3RO。それぞれの背面には、サイズに見合わず多種多彩なインタフェースを“みっちり”と載せている(写真=右)

Xi3シリーズは、デジタルサイネージやゲームコンソールへの組み込み用“Trinity”APUのAMD Rシリーズを搭載する(写真=左)。そのサイズはVESAマウントに接続して液晶ディスプレイ一体型PCのような運用も可能だ(写真=中央)。Xi3のブースでは、カラーバリエーションも展示していた(写真=右)

 プロセッサボードに搭載する“Trinity”世代のAPUについて、Xi3のデータシートには、デジタルサイネージやゲームコンソールの組み込み向けを想定したAMD Rシリーズから、「R-464L」「R-460H」「R-464L」のいずれかを搭載するとある。システムメモリはDDR3を4Gバイト、または、8Gバイト載せて、拡張スロットにはPCI Express 3.0を利用できる。

Xi3 7で採用するAMD RシリーズAPUの主な仕様
モデルナンバー コア数 動作クロック 2次キャッシュメモリ 統合グラフィックスコア Radeonコア数
R-464L クアッドコア 3.2GHz 2コアあたり2Mバイト Radeon HD 7660G 384基
R-460H クアッドコア 2.8GHz 2コアあたり2Mバイト Radeon HD 7640G 256基
R-272F デュアルコア 3.2GHz 2コアで1Mバイト Radeon HD 7520GG 192基

 2種類搭載するインタフェースボードは、一方が「プライマリI/Oボード」と呼ぶもので、4基のeSATA 6Gbpsと4基のUSB 3.0、4基のUSB 2.0、光学サウンド出力、そして、2基のmSATA SSDの接続が可能だ。また、オプションとして、無線接続モジュールの実装もできる。

もう一方のインタフェースボードは「セカンダリI/Oボード」と呼び、ギガビット有線LANとmSATAのほか、外付けのGPUを実装して、APUの統合グラフィックスと連携する「Dual Graphics」によるマルチGPU環境に対応する。さらに、映像出力インタフェースとしてDisplay Port(HDMIとしても利用可能)と2基のMini DisplayPortも搭載する。

 Xi3のスタッフは、Xi3 7の出荷について明確な時期は示さなかったものの、価格については999ドルを想定していることを明らかにしている。

Xi3のカバーを外すとXi3を構成する3枚の基板が見える(写真=左)。中央が“Trinity”世代のGPUを搭載するプロセッサボードで、左がチップセットを実装するプライマリI/Oボード、右が外付けGPUを実装するセカンダリI/Oボードだ(写真=右)

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年07月28日 更新
  1. 鳴り物入りで登場した「Copilotキー」が早くもお蔵入りか──チャットボットからAIエージェントへの移行が示すMicrosoftの誤算 (2026年07月27日)
  2. 64GBメモリ/2TBストレージ/Ryzen AI Max+ 395搭載のハイエンドミニPC「MINISFORUM MS-S1 MAX」がタイムセールで27%オフの43万2799円に (2026年07月25日)
  3. なぜ元Appleエンジニアは熱意を失い起業したのか? スマートグラス「Even G2」イベントで語られた、次世代機「G3」へのロードマップ (2026年07月27日)
  4. 480mm水冷に160mmファン搭載ケース! 夏のアキバは「大風量パーツ」がアツい (2026年07月27日)
  5. エアコンがない部屋を冷やせる「Dreemstar 冷風扇」がセールで50%オフの9980円に (2026年07月23日)
  6. ポタ電と組み合わせて使える「Soraiori ポータブルエアコン」がセールで16%オフの2万9980円に (2026年07月27日)
  7. 高価なグラフィックスカードを守る「過熱保護ケーブル」に注目! 夏を乗り切るNoctua製簡易水冷も販路拡大で続々入荷 (2026年07月25日)
  8. NVIDIAが次世代AI超解像技術「DLSS 5」の今秋投入を明らかに/MicrosoftとMistralが欧州におけるAI演算能力の拡大で戦略的提携を発表 (2026年07月26日)
  9. プラネックス、10GbE接続に対応した5ポート搭載アンマネージドスイッチ (2026年07月24日)
  10. Jackery、定格1500Wを実現するポータブル電源「1000 New」の新モデル 19%小型化 (2026年07月27日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー