先週、入力デバイスの新製品で特に注目を集めていたのは、FILCOのメカニカルキーボード「Majestouch 2 Convertible」だ。テンキーつきのフルサイズ日本語キーボードで、USBやPS/2による有線接続と、Bluetooth 2.0++EDRの無線接続に両対応する。ZF Electronics製(旧Cherry社)製造のキースイッチを採用しており、黒軸と茶軸、青軸、赤軸の4タイプが同時に売り出されている。価格は1万4000円弱だ。
機器との接続は有線方式が優先されるため、例えばPCとUSB接続している間はほかのデバイスとはつながらない。USBケーブルを外して無線方式に切り替えると、最大4台のペアリングしたPCやスマホ、タブレットと接続できる仕組みだ。ペアリング先はショートカットキーで切り替えられる。電源は有線接続時はUSBバスパワーを、無線時は単三乾電池2本を利用する。
入荷したパソコンハウス東映は「ここまで本格的なメカニカルキーのBluetoothキーボードは初めてだと思います。iPhoneやiPadなどでもPC並みの入力環境でバリバリ打ち込みたいという人にはかなり魅力的だと思いますよ」と話していた。
なお、キースイッチ別の売れ行きはまだ見えていないが、従来からあるPC専用のメカニカルキーボードを例にとれば、赤軸が圧倒的に売れているとか。「深く押すほどバネ圧が高くなるのは黒軸(最大60グラム)と同じですが、最大のバネ圧は、圧が均一な茶軸(45グラム)と同じというのが赤軸の特徴です。黒軸のような動的な押し心地をやや軽めのタイプ感で味わえるということで、定番の人気を得ています。おそらくスマホやタブレットで使う場合も同じ感じで売れるのではないでしょうか」とのことだ。
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