IDC Japanは2月18日、2012年通年の国内クライアントPC(デスクトップおよびノートPC、タブレットは含まず)の出荷台数を発表した。出荷台数は前年比0.6%減の1558万台。内訳は個人向けPC市場が前年比6.5%減の754万台、ビジネス向けPC市場が5.5%増の804万台だ。
ビジネス向けPCは買い替え需要が活発であった一方で、個人向けPC市場の縮小については、Windows 8が市場をけん引できなかったことや、安価なAndroidタブレットなどに対してPCの値ごろ感が出せなかったことが原因としている。
IDC Japan PC、携帯端末&クライアントソリューション グループマネージャーの片山雅弘氏は「Windows 8はPC市場の起爆剤としては機能しなかった。Windows 8のよさがユーザーに十分に伝わっていないようだ。少なくとも操作方法が分からないときにどのような操作をすればよいのか、簡単なマニュアルが必要だ。早く対処しないと“使いづらい”というレッテルを貼られる可能性もある」とコメントした。
ベンダー別シェアでは、NEC レノボ・ジャパングループがシェア25.5%でトップに立った。2位は富士通(17.5%)、3位は東芝(12.8%)、4位は日本ヒューレット・パッカード(9.4%)、5位はデル(8.3%)、6位以降はソニー、アップル、日本エイサー、ASUSTek Computer、パナソニックと続く。2012年は日本ヒューレット・パッカードがデルを抜き4位となった。上位10社の前年比成長率ではASUSがトップ(11.4%)になり、日本エイサーが最下位で−16.9%となっている。
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