Surface RTは、ガジェット好きの人だけなく、学生や若いビジネスユーザーなどいわゆるライトユーザーに向けて訴求したいという狙いを持ったデバイスだ。「Surfaceが生活の中でどう使われるか、そうした利用シーンを中心に打ち出していきたい」(香山氏)という。
イベントではSurface RTと2013年6月に上映予定の映画「攻殻機動隊ARISE border:1 Ghost Pain」とのタイアップも発表された。2027年という近未来の世界が描かれる劇中で、Surfaceが登場するという。
タイアップに関するトークセッションでは、攻殻機動隊ARISEの総監督 兼 キャラクターデザイン担当の黄瀬和哉さんやシリーズ構成・脚本担当の冲方丁さん、そして漫画家の江川達也さんが登場。江川さんが「2027年はSurfaceのようなデバイスを一部の人ではなく、多くの人が当たり前のように使う世の中になっているのでは」と問うと、冲方さんは「劇中ではSurfaceを自然な形で登場させる予定です」と答えるなど、劇中ではSurfaceがさまざまな場面で出てくることを示唆した。
今後は攻殻機動隊ARISEとのタイアップ以外にも、さまざまなマーケティング施策を展開する予定だ。「こちらとしても自信のあるデバイスを出すのだから、本気で売っていくつもりだ」(香川氏)という。PCベンダーとの協力体制が崩れないように配慮しつつも、Surfaceをアピールする強い思いが感じられた。果たしてSurfaceは日本でヒットするのか、日本マイクロソフトの今後の施策に注目したい。
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