ミドルレンジGPUシリーズ開幕! 「Radeon HD 7790」が走る!イマドキのイタモノ(1/2 ページ)

» 2013年03月22日 13時01分 公開
[石川ひさよし,ITmedia]

シェーダ増強、クロック引き上げ。でも、メモリバスは128ビット

 Radeon HD 7790は、“SouthernIslands”シリーズに属する世代のGPUで、開発コード名は「Bonaire」と呼ばれてきた。Bonaireは、ベネズエラ沖にあるオランダ領ボネール島とのことだ。こうした派生モデルが登場する場合、既存のコアに対し、回路のEnableやDisableを行なうが、Bonaireは開発コード名が異なるように、新規で起こしたコアのようだ。AMDが公開するデータシートにあるBonaireの構成トランジスタ数は20億8000万個で、これは“Pitcarin”の28億個や“Cape Verde”の15億個とも異なる。

製品名 Radeon HD 7850 Radeon HD 7790 Radeon HD 7770
コードネーム Pitcarin Bonaire Cape Verde
GCN Units 16 14 10
ストリームプロセッサ数 1024 896 640
テクスチャユニット 64 56 40
ROPユニット 32 16 16
Z-Stencil 128 64 64
GPUクロック(MHz) 860 1000 1000
テクスチャフィルレート(GTexels/sec) 55 56 40
ピクセルフィルレート 27.52 16 16
処理能力(SP) 1.76 1.79 1.28
メモリ(Gbps) 4.8 6 4.5
メモリクロック 1200 1500 1125
メモリタイプ GDDR5 GDDR5 GDDR5
メモリ接続バス幅(ビット) 256 128 128
メモリ帯域幅(GB/sec) 153.6 96 72
メモリ容量(MB) 2048 1024 1024
Typical Board Power 130 85 80
Typical Idle Power 3 3 3
補助電源レイアウト 6 6 6
DirectXサポート 11.1 11.1 11.1
OpenGLサポート 4.2 4.2 4.2
PCI Express Gen. 3 3 3
トランジスタ数(億) 28 20.8 15
プロセスルール(ナノメートル) 28 28 28

 Radeon HD 7790では、ストリームプロセッサが896基、テクスチャユニットは56基で、Radeon HD 7770から大幅に増えている。一方、ROPsは16基、Z-Stencilユニットは64基、グラフィックスメモリバス幅が128ビットと、ラスタライザ関連の仕様はRadeon HD 7770と共通だだ。ただし、グラフィックスメモリの転送レートに関していえば、GDDR5で6Gbps相当に引き上げられており、帯域幅も拡大している。一方、GCNコアを拡充したわりには、TDPが85ワットと、Radeon HD 7770からは5ワット程度の上昇に抑えている。補助電源コネクタは6ピン×1基で十分だ。

 今回、性能評価用として使うのは、SapphireのRadeon HD 7790搭載グラフィックスカードだ。デュアルファンのクーラーユニットを搭載し、補助電源コネクタは上部に来るレイアウトを採用している。なお、AMDの資料にあるリファレンスカードのデザインは、Radeon HD 7770のリファレンスカードに近く、補助電源コネクタは後部にある。ファンも1基で、映像出力インタフェースのレイアウトも異なる。ミドルレンジGPUであるため、登場当初からグラフィックスカードベンダーがオリジナルのデザインで製品を用意しているものと思われる。

SapphireのRadeon HD 7790搭載グラフィックスカードは、GPUコアクロックが1075MHz、グラフィックスメモリが1600MHz(GDDR5の転送レートで6.4Gbps相当)と、オーバークロック設定を施したモデルだ

2基のファンを搭載し、映像出力インタフェースは上位GPUに従ったレイアウト。補助電源コネクタは上部に6ピン×1基を備えている。ただしAMDのリファレンスデザインでは、ファンが1基、映像出力端子は1段にMini DisplayPort×2、HDMI、DVIを並べ、補助電源コネクタが後部に配置している

小ぶりなGPUコアの周囲に、4基のGDDR5メモリを実装する。カード後部は何もない空間が広がっている

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