第3回 「Touch Cover」と「Type Cover」どっちがいい?――「Surface RT」「Surface RT」の“ここ”が気になる(1/2 ページ)

» 2013年03月27日 11時00分 公開
[池田憲弘,ITmedia]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

性格が異なる2種類のキーボード付きカバー

photo オプションのキーボード付きカバー(Touch Cover)を装着した様子

 今回は「Surface RT」で最大の特徴とも言えるオプションのキーボード付きカバーに触れていこう。キーボード付きカバーは、感圧式タッチセンサーのキーボードを敷き詰めた「Touch Cover」と、押した際に沈む従来型の物理キーボードを備えた「Type Cover」の2種類を用意する。カバーの内側にキーボードを搭載しており、カバーとKickstandを開けば、ノートPCに近いスタイルで文字入力を行えるのがポイントだ。

 どちらも本体下部に磁力でくっつき、容易に着脱できる。一方で、磁力は意外と強力で、キーボード付きカバーを持って本体をぶら下げても、本体が落ちないほどの強さだ。Surface RTとはコネクタで接続しているので、ワイヤレス接続のキーボードとは違い、デバイスの接続処理で待つことなく、すぐに文字を入力できる。

 キーボード付きカバーを装着すると、カバーを開くとともにスリープから復帰し、カバーを閉じるとスリープに入るよう“スマート”に動作する。カバーを開いて本体の背面側にまでぐるりと折り返すと、キーボードが機能しなくなるので、カバーを背面に密着させてタブレットとして利用する場合でも、キーボードが誤動作する心配はない。

photophotophoto Touch Cover(写真=左、カラーはシアンブルー)とType Cover(写真=中央)。コネクタ部分に磁石を内蔵している(写真=右)

 Touch Coverはキーボード面に感圧式タッチセンサーのキーを採用しており、指で力を加えると文字が入力される仕組みだ。ただ、感圧式タッチパネル(ニンテンドーDSのような)と同様に「ボタンを押した」という感覚はない。キーピッチは約19(横)×18(縦)ミリと、一般的なキーボードと同程度に広いキーピッチを確保しているが、キーの境目が触覚で分からないため、高速でタイプするには慣れが必要だ。初期設定では、ソフトウェアキーボードと同様、文字入力時にクリック音が鳴るよう設定されており、「PC設定」→「全般」の項目から設定を変更できる。

 Touch Coverのカラーはブラック、ホワイト、シアンブルーの3色で、米国などで売られているレッド、マゼンダの日本語キーボードは現時点で用意されない。厚さは約3ミリで、実測での重量は206グラム。Surface RTと組み合わせると、厚さは約12.6ミリで重量は890グラムとなった。タッチセンサー式とはいえ、キーボードとカバーを本体と一緒に持ち運ぶのに、この薄さと軽さで済むのはありがたい。

photophotophoto Touch Coverのブラック(写真=左)とホワイト(写真=中央)。Touch CoverのブラックおよびType Coverは、カバーの外側にベロア調の加工が施されている(写真=右)

 Type Coverは、1ミリ程度のキーストロークがある薄型の物理キーボードを備えたカバーだ。キーピッチはTouch Coverと同様に約19(横)×18(縦)ミリと広く、タイプした感覚はUltrabookのキーストロークが浅いキーボードに近い。素材自体が比較的柔らかいため、ノートPCと比べればたわみもあるものの、軽快にタイプでき、タッチタイピングも容易に行える。

 厚さは約6ミリで、実測での重量は216グラム。Surface RTと組み合わせると、厚さが約15.4ミリで重量は900グラムとなる。Touch Coverと比較して厚さは約3ミリ増すが、文字入力の快適さは段違いで、重さが約10グラムしか変わらない点に注目したい。カラーは黒1色のみだ。

photophoto Touch Cover(写真=左)とType Cover(写真=右)をそれぞれSurfaceに装着した
       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年04月25日 更新
  1. ワコムが有機ELペンタブレットをついに投入! 「Wacom Movink 13」は約420gの軽量モデルだ (2024年04月24日)
  2. 16.3型の折りたたみノートPC「Thinkpad X1 Fold」は“大画面タブレット”として大きな価値あり (2024年04月24日)
  3. 「IBMはテクノロジーカンパニーだ」 日本IBMが5つの「価値共創領域」にこだわるワケ (2024年04月23日)
  4. 「社長室と役員室はなくしました」 価値共創領域に挑戦する日本IBM 山口社長のこだわり (2024年04月24日)
  5. Googleが「Google for Education GIGA スクールパッケージ」を発表 GIGAスクール用Chromebookの「新規採用」と「継続」を両にらみ (2024年04月23日)
  6. バッファロー開発陣に聞く「Wi-Fi 7」にいち早く対応したメリット 決め手は異なる周波数を束ねる「MLO」【前編】 (2024年04月22日)
  7. ロジクール、“プロ仕様”をうたった60%レイアウト採用ワイヤレスゲーミングキーボード (2024年04月24日)
  8. あなたのPCのWindows 10/11の「ライセンス」はどうなっている? 調べる方法をチェック! (2023年10月20日)
  9. ゼロからの画像生成も可能に――アドビが生成AI機能を強化した「Photoshop」のβ版を公開 (2024年04月23日)
  10. MetaがMR/VRヘッドセット界の“Android”を目指す 「Quest」シリーズのOSを他社に開放、ASUSやLenovoが独自の新ハードを開発中 (2024年04月23日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー