SSDなのにテラバイト級!! 「Crucial M500」の実力診断すごく、大きいです(1/3 ページ)

» 2013年04月30日 16時42分 公開
[鈴木雅暢,ITmedia]

Marvell製コントローラと20ナノメートルプロセス製造のMLC NANDを搭載

Crucial M500

 Micron Technologyから最新SSD「Crucial M500」が登場した。先代の「Crucial m4」は、性能とプライスパフォーマンスのよさからロングセラーとなり、長い間SSD市場の評価基準的な存在として活躍した。その後継となるこのCrucial M500では、最新コントローラと20ナノメートルプロセスルールのフラッシュメモリを採用することで性能を底上げするとともに、960Gバイトという1Tバイトに迫る大容量モデルをラインアップしている点が目を引く。その960Gバイトモデルを入手したので、実力を検証していこう。

 Crucial M500のボディは、明るいシルバーの金属製カバーにブランドロゴのシールを張ったシンプルな外観だ。カバーを開けると、内部の基板には、Marvell製のコントローラ「88SS9187-BLD2」とキャッシュ用と思われるDDR3L-1600チップ「MT41K256M16」が2枚、さらにMicron製の20ナノメートルMLC NANDフラッシュメモリ(FBGAコード:NW524)が16枚実装されていた。

 NANDフラッシュのFBGAコードがMicronのWebサイトに未登録のため詳細は不明だが、枚数からは512Gビット品であることが分かる。DRAMキャッシュ用に表裏1枚ずつ実装されているDDR3L-1600チップは4Gビット品なのでキャッシュ容量は1Gバイトになる。960Gバイトという記憶容量を考えると妥当だろう。

明るいシルバーの金属製カバーにシールを張っただけのシンプルな外観。7ミリ厚のため、厚さを9.5ミリに調整するためのスペーサが同梱されている

書き込みとランダムアクセスの性能が向上

 M500と先代m4(C400)のスペックを表にまとめた。どちらもMicronのWebサイトで配布されている最新のデータシートの内容に基づいている。m4については、国内代理店であるCFD販売のサイトには登場初期のスペックが記載されているが、その後ファームウェアのアップデートを経て性能が改善されており、データシートでは2011年9月の改訂版からこの内容に改められている。

20ナノメートルプロセスルールのMicron製MLC NANDフラッシュメモリを採用しており、基板の表裏にそれぞれ8枚ずつのフラッシュメモリチップを実装している。また、DRAMキャッシュとして4GビットのDDR3L-1600チップも表裏1枚ずつ実装する(写真=左/中央)。コントローラにはMarvell製の「88SS9187-BLD2」を搭載している(写真=右)

 M500のスペックは、2.5型SSDにおける最新世代のトレンドを踏襲している。シーケンシャルリード性能がSerial ATA 6Gbpsの限界に近づき、これ以上性能向上させてもインタフェースがボトルネックになることを受けて、シーケンシャル性能は据え置かれている。その一方、シーケンシャルライト性能をシーケンシャルリードと同等近くまで引き上げつつ、ランダムアクセス性能も強化。さらに消費電力も低減した。

 m4と比べて見ると、シーケンシャルリード性能は変わらないが、最大シーケンシャルライト性能は260Mバイト/秒から400Mバイト/秒へと大きく向上している。また、ランダムアクセス(4K QD32)のIOPSについても全般に向上しており、最大でリード/ライトとも80000IOPSを達成している。また、フラッシュメモリの製造プロセスルールが進化した影響か、アクティブ時を中心に消費電力もかなり減っている。

 なお、容量ラインアップは120/240/480/960Gバイトと、128/256/512Gバイトであった先代に比べて、各クラス少しずつ容量が減っているが、書き込み性能の維持や信頼性確保のために使うオーバープロビジョニング領域が多めにとられているためと推測される。

Crucial M500
容量 120GB 240GB 480GB 960GB
インターフェイス Serial ATA 6Gbps
NANDフラッシュメモリ Micron 20nm MLC NAND Flash
シーケンシャルリード 500MB/s
シーケンシャルライト 130MB/s 250MB/s 400MB/s
4KBランダムリード(QD32) 62000IOPS 72000IOPS 80000IOPS
4KBランダムサイト(QD32) 35000IOPS 60000IOPS 80000IOPS
平均故障間隔(MTBF) 120万時間
総書き込み容量(TBW) 72TB
アクティブ時最大消費電力 2.1W 3.2W 3.6W 3.8W
アクティブ時平均消費電力 150mW
アイドル時平均消費電力 80mW 95mW 100mW
保証期間 3年間

Crucial C400(m4)
容量 128GB 256GB 512GB
インターフェイス Serial ATA 6Gbps
NANDフラッシュメモリ Micron 25nm MLC NAND Flash
シーケンシャルリード 500MB/s
シーケンシャルライト 175MB/s 260MB/s 260MB/s
4KBランダムリード(QD32) 45000IOPS
4KBランダムサイト(QD32) 35000IOPS 50000IOPS
平均故障間隔(MTBF) 120万時間
総書き込み容量(TBW) 72TB
アクティブ時最大消費電力 3.5W 4W 5.5W
アクティブ時平均消費電力 150mW 160mW 280mW
アイドル時平均消費電力 85mW 100mW
保証期間 3年間

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