10万円切りでサクサク動くノートPCなら「LB-T520X-SH」に注目!!Core i7+GT 740M+SSDで快適動作(2/2 ページ)

» 2013年05月23日 00時00分 公開
[後藤治(撮影:矢野渉),ITmedia]
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Core i7-3632QMとGeForce GT 740M、SSDの採用でバランスよく性能を発揮

Windows 8のエクスペリエンスインデックスの結果

 それでは定番ベンチマークテストの実施していこう。まずWindows 8のエクスペリエンスインデックスの結果だが、サブスコアを個別に見ると、CPUが7.6、メモリが7.7、グラフィックスがゲーム用ともに6.8、プライマリハードディスクが8.1となった。全体的に高いスコアで、ベースモデルは7万円を切るモデルながら、バランスよくまとめ挙げている印象だ。

 特にシステムドライブにSSDを採用した恩恵は大きく、OSやアプリケーションの起動が高速なため、一般的な操作でストレスを感じることはまるでない。評価機に搭載されていたSSD(HFS256G32MNM)は、mSATAながらSATA 3.0接続(6Gbps)に対応しているのもポイント。SandForceコントローラを採用するため、データ圧縮率が性能に大きく影響する部分はあるものの、CrystalDiskMark(3.0.2)の結果もmSATA接続のSSDとしては悪くない(テストデータはランダム、0Fill、1Fillの3パターンを計測している)。

 SSDの大容量化、低価格化は今後も進むと予想されるが、過渡期の現在、SSDとHDDを組み合わせたストレージ構成は、コストパフォーマンス的にはまだまだ有力な選択肢と思わせる結果といえる。

CrystalDiskMark 3.0.2の結果。テストデータはランダム、0Fill、1Fillの3パターンで計測している。最高クラスの2.5インチSSDに比べると見劣りはするが、テストデータ「ランダム」でもシーケンシャルリードは300Mバイト/秒を超えており、mSATA接続のSSDとしてはまずまずの結果。これまでHDDを使っていたなら、体感的には十分「速い!」と感じるはず

 次にシステム性能を総合的に測るPCMark 7と、グラフィックス性能を測る3DMark、3DMark 11および3DMark Vantageの結果を見ていこう。LuvBook Tシリーズは外部GPUを搭載するので、どの程度のグラフィックスパフォーマンスを発揮できるかは気になるところだ。なお、ここでは比較対象として、Core i7-3517U(1.9GHz/最大3GHz)と8Gバイトメモリ(PC3-12800)、250GバイトHDD、GeForce GT 640M(1Gバイト)を搭載する14型Ultrabook「LB-L460S」の結果も一部のテストで併記した。

 下に掲載したグラフを見ると、PCMark 7の総合スコアは5178と、この価格帯のノートPCとしては良好な結果を残している。これはクアッドコアのCore i7に加え、SSDの恩恵が大きいだろう。ちなみに、LB-L460Sとの比較ではComputationの値で大きく上回っている。一方、3DMarkの結果は、ノートPC向けのCloud Gateで6711となった。グラフィックスメモリが1Gバイト、かつミドルクラスのモバイルGPUのため、本格的にゲーミングノートPCとして使うのは厳しい印象だ。

 3DMark 11と3DMark Vantageも同様の傾向で、総合スコアではLB-L460Sを上回ってはいるものの、これはCPUの違いによる影響が大きく、Graphicsのスコアを見ると、GeForce GT 640MとGeForce GT 740Mでそれほど大きな性能差はないようだ。古いタイトルを遊ぶ、もしくは最新のゲームタイトルはエフェクトを調節することで何とかプレイできる程度のレベルと考えていたほうがいいかもしれない。

 なお、ストリートファイターIVベンチマーク(解像度1280×720ドット、アンチエイリアス:NONE、垂直同期:OFF、モデル:高、背景:高、ソフトシャドウ:低、モーションブラー:低、パーティクル:中、エクストラタッチ:OFFに設定)は16244/平均135.95(A判定)、モンスターハンターフロンティアベンチマーク【絆】(1280×720)が4006となっており、比較的負荷の軽いタイトルであれば十分プレイできるだろう。

PCMark 7(画面=左)、3DMark(画面=右)の結果

3DMark 11(画面=左)と3DMark Vantage(画面=中央)の結果

 LuvBook Tシリーズにラインアップされる「LB-T520X-SH」は、コストパフォーマンスの高いエントリー機をベースに、クアッドコアCPUや最新の外部GPU、高速なSSDなど、1ランク上のグレードを持つパーツでまとめあげたバランスのよさが魅力だ。ゲーミングノートのような突出した部分はないものの、普段使いのメインマシンとして快適な操作感を提供してくれるのは間違いない。

 唯一、液晶ディスプレイの解像度に不満は残るが、例えば、実家の両親にサクサク動作するノートPCをプレゼントしたい、といったケースなら解像度はそれほど問題にならないかもしれない。自分の回りに、幅広い用途で快適に使えるノートPCを探している人がいたら、LB-T520X-SHを勧めてみてはいかがだろうか。


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