評価機(NEXTGEAR-NOTE i1100SA1)のスペックをおさらいすると、CPUがCore i7-4800MQ(2.7GHz/最大3.7GHz)、メモリが16Gバイト(DDR3L)、128GバイトSSD+1TバイトHDD、DVDスーパーマルチドライブ、そしてグラフィックスにGeForce GTX 780M(グラフィックスメモリ4Gバイト)×2基でSLIを組んだ構成だ。OSは64ビット版のWindows 8。今回は同じくG-Tuneから、GeForce GTX 780Mをシングルで搭載する「NEXTGEAR-NOTE i980BA1」を比較対象として並べている。
型番 | NEXTGEAR-NOTE i1100SA1 | NEXTGEAR-NOTE i980BA1 |
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CPU | Core i7-4800MQ(2.7GHz/最大3.7GHz) | Core i7-4700MQ(2.4GHz/最大3.4GHz) |
チップセット | Intel HM87 Express | Intel HM87 Express |
メモリ | 16GB(DDR3L SODIMM×1) | 8GB(DDR3L) |
ストレージ | 128GB SSD+1TB HDD | 256GバイトSSD+500GB HDD(5400rpm) |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチ | DVDスーパーマルチ |
グラフィックス | GeForce GTX 780M(4GB)×2 SLI/Intel HD Graphics 4600 | GeForce GTX 780M(4GB)/Intel HD Graphics 4600 |
OS | 64ビット版Windows 8 | 64ビット版Windows 8 |
価格 | 29万9800円 | 21万9870円 |
まずはWindows 8のWindowsエクスペリエンスインデックスを見ていこう。個別に見ると、CPUとメモリが7.9、グラフィックスはともに8.2、プライマリハードディスクが8.1と、非常に高いスコアでまとまっている。最高性能を追求したゲーミングノートPCなので当たり前といえば当たり前なのだが、Windows 8の操作レスポンスに不満を感じることはまったくない。
CrystalDiskMarkではシステムドライブとなっているmSATA SSDの性能をチェックした。mSATAながらSerial ATA 6Gbpsに対応しており、まずまずのスコア。2.5インチSSDに比べるとライト速度はやや不満だが、ゲームが主用途であれば、このくらいの速度を確保できていれば問題はないだろう。BTOオプションでは、256Gバイトの2.5インチSATA SSDを2基使ったRAID 0も用意されているので、究極の性能を求めるのであればそちらを検討するのもいいかもしれない(ただし非常に高価だ)。
主要なベンチマークテストとして、システムの総合性能を測るPCMark 7と、3D系ベンチマークの3DMark、3DMark 11、3DMark Vantageを実行した。
結果は以下の通りで、ノートPC最高クラスのスコアをたたき出し、特に3D系ベンチではハイエンドゲーミングノートPCであるNEXTGEAR-NOTE i980BA1を軽く超える性能を見せつけた。具体的に、3DMarkのGraphicsでは、Ice Stormが約2.5倍、Cloud Gateが約1.9倍、Fire Strikeでも約1.9倍のスコアをたたき出している。SLIが効果を発揮するPCゲームタイトルであれば、究極のゲーム体験を満喫できるはずだ。
ちなみに、3DMarkベンチ中は3基のファンが高速で回転し、やや騒がしいオフィスでもファンノイズがはっきりと聞こえるまでに増大する。ゲームプレイ時はヘッドフォンを装着するほうがいいかもしれない。
まさに圧倒的な性能である。見た目は大きく、ぶ厚く、重いが、何よりもまず性能を追求したいというPCゲーマーであれば、それらはささいなことに過ぎない。最新かつ最高峰のパーツを詰め込み、PCゲームはもちろん、ビデオ編集やCADといった業務マシンとしても、これまでのノートPCとは一線を画す快適さを提供してくれるのは間違いない。
評価機の構成でも29万9800円とやや値は張るものの、NEXTGEAR-NOTE i1100が持つ規格外の性能は、その価格に十分見合うものだ。
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