構成表を確認後、さっそく改良版の構成案をプリントアウトしてきた海老原氏の目に迷いはなかった。「コンセプトと照らし合わせて、大筋の構成は問題なしです。A10-6800Kを核にするのもよいですね。ただし、それならメモリはDDR3-1600に妥協すべきではない。A10-6800Kがサポートする上限のDDR3-2133タイプを選ぶべきですよ」と断言。
選んだメモリは、G.SKILLのDDR3-2133メモリ「GSK ARS F3-2133C11D-8GAO」。背の低いヒートシンクを搭載した4Gバイト×2枚のOCタイプで、価格は8980円。「メモリのクロックが上がるとベンチマークスコアが全然違ってくるので、ここは妥協せずに高速モデルを選ぶべきです。予算が1万円上乗せできれば、同様の速度で8Gバイト×2枚キットを選ぶのが理想ですが、容量より速度を重視しました。オーバーした分はHDDを削ってまかないましょう」と最重要ポイントの変更をサクッと決める。
マザーボードは元のASRock「FM2A85X-ITX」をそのまま採用。SATA 3.0ポートを8基備えるmini-ITXマザーで、チップセットはAMD A85Xを搭載している。「A10-6800Kのフル機能を引き出すのが必須条件なので、DDR3-2133サポートは欠かせません。mini-ITXマザーでこの条件を満たすのは、FM2A85X-ITXとギガバイトの『F2A85XN-WIFI』など、本当に限られているんですよね。2モデルとも電源回りがしっかりしていますし拡張性も十分あるので、どちらを選んでもよいと思います」と語る。
SSDも、CFD販売の128Gバイトモデル「CSSD-S6T128NHG5Q」に据え置かれたが、有力なサシカエ候補がある。プレクスターの「M5Pro XTREME」シリーズに属する128Gバイトの「PX-128M5P」だ。CSSD-S6T128NHG5Qが1万1480円なのに対して、1万2800円とやや高くなるが、「将来ブートドライブでRAIDを組むなら、ストライピングのスピードが出やすいPX-128M5Pを選んだほうがいいです。1枚でずっと使うなら割安なCSSD-S6T128NHG5Qでいいでしょう」とのことだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.