液晶ディスプレイのサイズは14型ワイドで、解像度は1600×900ドットだ。昨今のモバイルノートPCのディスプレイは高解像度志向にあるため、1600×900ドットでは少し物足りないと思う人はいるかもしれない。UltrabookのAXシリーズも夏モデルからディスプレイの解像度がフルHDに向上している。
こうした意見について、パナソニックは「LX3はAX3と異なり、タブレットとして使うものではなく、動画視聴などを中心に活用するわけではないと思う。ビジネス利用においてはこの解像度(1600×900ドット)が適すると考えている」と述べている。タッチパネルも搭載しないが、これも軽さを求めるビジネス用マシンであれば優先度が高くないと考えたためだろう。
とはいえ、ビジネスユースやクリエイティブユースでは、Webブラウザとオフィスアプリケーションを同時に使ったり、複数のファイルを同時に開いて作業したりといったことは日常的にある。できればフルHD(1920×1080ドット)対応が望ましいと思う人も多いはずだ。コストは上がるかもしれないが、今後フルHDモデルが出ることにも期待したい。
液晶ディスプレイはノングレアパネルを使用しているため、長時間見ても目が疲れにくい。フットプリントを小さくしたことで、左右のベゼル幅も10ミリ程度と狭く、画面が見やすいところも評価できる。輝度も明るい室内で使うのに問題ないレベルだ。TNパネルを使用しているため、上下の視野角が狭いところは弱点だが、液晶が180度以上開くので、角度の調節はしやすい。
キーボードはキートップの左上と右下の角に丸みを付けた“リーフ型キーボード”を採用している。キー配列は6段でキーの配置にもクセがない。右Fnキーがあり、FnキーとBack Spaceキーの同時押しでCtrl+Alt+Delの操作ができるなど、利便性が考えられた配置にもなっているので、慣れると便利に使えそうだ。
主要キーのキーピッチは19(縦)×19(横)ミリで、キーストロークは約2ミリだ。キースイッチの反発も適度で、軽い力でタイピングが行える。
キーボードの手前にはタッチパッドを装備している。SX/NXシリーズの円形ホイールパッドではなく、四角形のタッチパッドだ。円形ホイールよりもエッジをなぞりやすく、Windows 8特有のジェスチャー(アプリの切り替え、チャーム呼び出し)を行いやすい。サイズは93(幅)×53(奥行き)で、左右のクリックボタンと分離している。
ドライバはシナプティクス製のものが導入されており、2本指でのスクロールや、つまみズームといった機能が使えるほか、3本指でのタッチ(指定のアプリケーションを起動)やスワイプといった操作にも対応する。
後編では、第4世代Coreを搭載した本機のスペックや、バッテリー動作時間について触れていく予定だ。
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