新生FFXIV推奨機ということもあるので、さまざまなベンチマークで性能をチェックしてみよう。テスト内容はG-Master Hydro-X79で行ったPCMark 7、3DMark 11および3DMark Vantageに加え、PCMark 8、CrystalDiskMark、3DMark、ゲームベンチマークとしてFINAL FANTASY XIV A Realm Reborn ベンチマーク キャラクター編についてテストを行った。
インストールされているOSの違いやドライバの提供時期が異なるが、以前レビューしたG-Master Hydro-GKの結果も並べているので参考にして欲しい。
システム性能を図るPCMark 7では、Core i7-3770+GeForce GTX 680の組み合わせであるG-Master Hydro-GKと比べると高スコアを出している。とくに画像や動画の作成や計算性能を測定するテストの数値が高い結果になっている。
3Dパフォーマンスは全体的に見ればGeForce GTX 680よりもやや高い数値だ。ただし、GeForce GTX 770とGeForce GTX 680はGPUコアが同じ世代のものだ。主な違いはメモリクロック部分になるため、ベンチマークの結果の傾向は基本的に比例したものになっている。なお、3Dmark VantageではCPU性能の数値で逆転している部分があるが、新しい3DMark 11ではすべての項目で上回っていることから、OSやベンチマークの最適化の違いなどが影響しているものと思われる。
FINAL FANTASY XIVでは標準的な1280×720/最高品質で19122、負荷の高い1920×1200/最高品質で11250、設定を抑えた1920×1200/高品質(ノートPC)で14671と、すべて「非常に快適」という結果が出た。この辺りはハイエンド志向のヘビーユーザーから支持されるサイコムが作った新生FFXIV推奨PCだけのことはある。
次にCrystalDiskMarkの結果だ。テストファイルのサイズは1000Mバイト、テスト項目はデフォルトの「ランダムデータ」で計測した。シーケンシャルリードが503.4Mバイト/秒、シーケンシャルライトが471.1Mバイト/秒と単体SSDとしては優秀なものといえる。
本製品はサイコムでもさらに上位の製品が用意されていることを考えると、中・上級者向けのスペックの製品といえるだろう。若干高いと思う人も、標準構成からダウングレードすることである程度予算を抑えることも可能だ。ただしダウングレードする場合は、GPU以外のところから手を付けた方がいいだろう。GPUの水冷ユニット交換は非常に手間が掛かるためだ。上位機で採用されているものと同じ水冷ユニットがGPU、CPUにそれぞれ1台ずつ搭載されており、熱暴走などの心配はほとんどない。MMORPGにありがちな長時間のゲームプレイでも安心な製品といえる。
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