| ココが「○」 |
|---|
| ・寝かせて使えるフリースタイルスタンド |
| ・バッテリー駆動できるスリムボディ |
| ・色鮮やかな21.5型フルHD液晶 |
| ココが「×」 |
|---|
| ・デスクトップPCとしては拡張性が低い |
| ・光学ドライブ非搭載(外付けUSB接続) |
| ・メモリがシングルチャンネル動作 |
ソニーが昨年から「テーブルトップPC」と呼んでいる家庭向けの新スタイルPCが、フルモデルチェンジを果たした。この「VAIO Tap 21」は、ソニーの2013年PC秋冬モデルで追加された新機種だ。Windows 8のリリースとともに登場した「VAIO Tap 20」の後継にあたる。
画面を水平まで寝かせて複数人でタッチ操作できるボディや、バッテリーで駆動できるVAIO Tap 20の特徴を引き継ぎつつ、基本性能、画面サイズ、表示解像度、画質、音声、バッテリー駆動時間など、あらゆる面で進化している。店頭向けの標準仕様モデルは基本スペックの違いにより3種類を用意しているが、今回は最上位機「SVT21219DJB」を試してみた。
ノートPCと同じ部品を使用することで消費電力や発熱を抑え、スリムなボディを実現しているのは従来通り。CPUはUltrabookでも採用例の多い第4世代Core UシリーズのCore i7-4500U(1.8GHz/最大3.0GHz)を搭載する。8Gバイトメモリ、1TバイトハイブリッドHDDを内蔵し、メインPCとして不足のないスペックだ。なお、今回から光学ドライブが省かれ、USB接続の外付けBlu-ray Discドライブ(BDXL対応)が付属する。
画面サイズは従来の20型ワイドから21.5型ワイドへと大型化し、解像度も1600×900ドットから1920×1080ドット(フルHD)へと高まった。広視野角のIPSパネルを基に、専用のカラーフィルターで広色域化した「トリルミナスディスプレイ for mobile」、超解像技術を備えた映像高画質エンジン「X-Reality for mobile」も搭載する。サウンド面ではClearAudio+モードにより、さまざまな音響効果(xLOUD、CLEAR PHASE、S-FORCE Front Surround 3D、VPT、Voice Zoom、Sound Optimizer)を音楽/映画コンテンツに最適な形にチューニングした音質で楽しめる。
画面へのタッチ操作のほか、無線接続のコンパクトなキーボードとレーザーマウスが標準で付属し、離れた位置からスマートに操作できる。受信部は本体に内蔵し、それぞれの電源スイッチをオンにすればすぐに利用可能だ。
電源は出力65ワットのACアダプタで駆動する。44.17ワットアワー(CPUID HWMonitorで確認)のバッテリーも内蔵し、約4時間のバッテリー駆動が可能だ。これにより、基本的には液晶一体型デスクトップPCに属する製品だが、完全にワイヤレスでの運用も行なえる。ボディも従来の約5.2キロから約3.9キロへと軽量化されており、本体だけ家庭内の別の場所に持ち出して手軽に利用できる

額額縁のすっきりとしたデザインは、液晶一体型デスクトップPCというより、大画面のタブレットを思わせる(写真=左)。21.5型フルHD液晶ディスプレイはVAIOおなじみの「トリルミナスディスプレイ for mobile」を採用し、表示品質は良好だ。正面にはホームボタンのほか、右側の下のほうにNFCセンサー、右上に各種インジケータ(電源、バッテリー、HDD)が並ぶ。特徴的なスタンドを装備した背面は、アルミニウム製の明るいシルバーカラーで統一され、中央にダイヤモンドカットのVAIOロゴが施されている(写真=右)
大型のボディだが光学ドライブは内蔵せず、USB接続の外付けBlu-ray Discドライブ(BDXL対応)が付属する(写真=左)。Ultrabookと同じCPUを採用しているため、付属のACアダプタはサイズが45(幅)×107(奥行き)×27(高さ)ミリ、電源ケーブル込みの重量が約269グラムと小型軽量だ(写真=右)
無線接続のテンキー付きアイソレーションキーボードと、ホイール付きのレーザーマウスが付属し、通常のデスクトップPCと遜色ない入力環境も備えている。受信部は本体に内蔵されており、ドングルなどは不要だ。どちらも単3乾電池1本で駆動し、オン/オフスイッチが用意されている。キーボードのキーピッチは約19(横)×19(縦)ミリと広く、キーストロークは約2ミリを確保。しっかりした作りで剛性は高いが、スイッチの反発がかなり強く、個人的には長時間のタイピングで少々疲れる印象を受けたCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.