「GOM Player」の更新機能を悪用する標的型攻撃、ラックが注意喚起

» 2014年01月23日 17時25分 公開
[ITmedia]

 セキュリティ企業のラックは1月23日、GRETECHが提供する動画再生ソフト「GOM Player」の正規のアップデート機能を悪用してユーザーをマルウェアに感染させる標的型攻撃を確認したと発表した。新たな攻撃手法とみられ、同様の手口が拡大する恐れがあると注意を呼び掛けている。

 ラックによると、この攻撃は同社がセキュリティ監視を行っている顧客企業で確認された。複数の顧客企業のPCから遠隔操作やスパイ行為、外部への通信などの機能を持つマルウェアが見つかり、GOM Playerのアップデート機能がこのマルウェアの感染経路になっていた。

 GOM Playerは起動時に正規サイトへ接続し、アップデートプログラムの所在が記載された設定ファイルを取得する。しかし、この攻撃ではユーザーが正規サイトから攻撃者の設置する「踏み台サイト」に誘導され、踏み台サイトからユーザーのコンピュータにマルウェアが送り込まれる。踏み台サイトは国内で稼働していた。

正常なアップデートの流れ(ラックより)
確認された攻撃の流れ(同)

 正規サイトから踏み台サイトへ誘導されてしまう原因は特定されていないものの、同社では通信経路内の改ざんや正規サイトの改ざんが疑われると推測している。

 この手口は正規のソフトウェアの更新機能を悪用することから、ユーザーが事前に危険性を確認することは、ほぼ不可能だという。ユーザーには安全が確認されるまでアップデートを行わないことを推奨しており、最新版に更新する場合は信頼できる方法に従って実施することをアドバイスする。

 今回の攻撃は企業のPCで見つかっていることから、同社では企業に、社内で使用されているソフトウェアのアップデート手順や管理方法に関して精査を呼び掛けた。またソフトウェア提供企業に対し、信頼できるソフトウェア配布機能の実装や、ユーザーがソフトウェアの正しい動作を確認できる機能を盛り込むといった工夫をしてほしいとしている。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年07月21日 更新
  1. GoogleがAIモデル「Gemma 4」の大規模改善を発表/Windows 11における既知の不具合を公表 (2026年07月19日)
  2. ギガバイトから40周年記念のRTX 5080やX870マザーが登場! Lian-Liの次世代ファンもアキバで話題に (2026年07月20日)
  3. 企業や業種の垣根を越えるコミュニティ「印刷女子」が提示する、“推し”から始まる新しい価値創造と印刷ビジネスの可能性 (2026年07月20日)
  4. ジェンスン・ファンCEO、「セガ」と「T-ZONE」を語る (2026年07月17日)
  5. 価格高騰&Win 10サポート終了の救世主? あえて旧世代CPUを搭載するミニPC「GMKtec NucBox M3 Pro」の実力 (2026年07月15日)
  6. 新CPU「Ryzen 7 7700X3D」が登場も悩ましい事情/修理需要で売れる3500円のコードレス精密工具 (2026年07月18日)
  7. ノートPCやスマホの「充電器(ACアダプター)」は何を見て選べばいい? ポイントは3つ (2026年07月14日)
  8. MicrosoftのAIセキュリティ新戦略「Project Perception」とは? 脆弱性を先回りしてふさぐ次世代の防御 (2026年07月21日)
  9. 約58gのAIスマートグラス「INMO GO3」日本初上陸 累計販売トップブランドのビジョンは (2026年07月17日)
  10. フルサイズHDMI端子&タッチ対応で実売3万円台! プリンストンの15.6型モバイルディスプレイ「PTF-M156T2」を試す (2026年07月15日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー