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Dell、堅牢2in1「Latitude 12 Rugged Extreme」を投入――個人向けPCやゲーミングPCの技術も吸収米軍調達基準を超えたテストで「耐久性に自信」(2/2 ページ)

» 2014年04月11日 00時00分 公開
[前橋豪,ITmedia]
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約2.5メートルからの落下にも耐えた堅牢ボディ

最大の特徴はやはり高い堅牢性だ

 最大の特徴である堅牢ボディは、耐衝撃性の高いウルトラポリマーや剛性の高いマグネシウム合金を採用。圧縮ガスケットで内蔵パーツを密閉し、自然物質からのデータ保護にも配慮している。

 耐久性の仕様については、米軍調達基準となる「MIL-STD-810G」、IP65の防水防塵、ANSI/ISA.12.12.01(クラス1、区分2、グループA、B、C、D)の危険区域での利用、MIL-STD-461Gによる電磁妨害(適合するACアダプタが必要)に準拠し、環境温度は動作時でマイナス29度から63度、非動作時でマイナス51度から71度に対応する。

 MIL-STD-810Gのテストは、運搬時における約1.8メートル、約1.5メートル、約1.2メートルから78回の落下、作動時における90センチからの落下、風雨、風塵、風砂、振動、機能衝撃、湿度、塩水噴霧(オプションのゴム製RGBバックライトキーボード使用時)、高度、爆発性環境、日射、極端温度、熱衝撃、凍結、解凍、本番稼働までの戦略的スタンバイといった過酷な環境下を考慮した内容だ。

 さらに約2.2メートルからの26回落下、約2.5メートルからの落下など、米軍調達基準より過酷なテストも第三者機関を通じて行い、これをクリアして製品化しているという。会場では、実際にムーア氏が2機種を動作させたまま胸の高さから落下させ、問題なく動作するデモも行われた。

 液晶ディスプレイは厚手の手袋やドライバーなどの工具でタッチしたいという要望から、抵抗膜方式のタッチパネルを搭載。Latitude 12 Rugged Extremeは抵抗膜方式で10点マルチタッチに対応する。即座に画面をオフにできる「インスタント・ステルス」機能も持つ。この液晶ディスプレイについても、鉄製の小さなボールを約1.8メートルの高さから落下させて耐久性を確認したという。

砂漠で軍が利用することも想定した防塵ボディ(写真=左)。雨の中、手袋で操作できる抵抗膜方式のタッチパネルを搭載した液晶ディスプレイ(写真=右)

さまざまな環境で利用できる柔軟な仕様、セキュリティ対策も

 拡張性や接続性については、レガシーなRS-232シリアルポート(14型は2基)やPCカード(Type II)スロットをはじめ、2基のUSB 3.0、USB 2.0(14型は2基)、ExpressCard 54スロット、HDMI出力、アナログRGB出力、スマートカードリーダー、指紋認証センサー、ギガビットLAN、IEEE802.11acの無線LAN、Bluetooth 4.0、4G LTE、3G、A-GPSなど幅広く対応し、さまざまな環境で利用できる。各インタフェースは防水防塵の分厚いカバー付きだ。

 基本スペックは、いずれもデュアルコアの第4世代Core i3/i5/i7、最大16Gバイトメモリ(DDR3L-1600)、128G/256G/512GバイトのmSATA SSD、256GバイトのmSATA SED SSDなどから選択できる。OSはWindows 7/8.1またはUbuntu 12.04だ。

 Latitude 12 Rugged Extremeは1366×768ドット表示の11.6型ワイド液晶を搭載。GPUはCPU内蔵グラフィックス(Core i3/i5選択時はIntel HD Graphics 4400、Core i7選択時はIntel HD Graphics 5000)を利用する。プライバシーフィルター付きのフルHD対応インカメラ、LEDフラッシュ付きの800万画素リアカメラ、最大58ワットアワーの4セルバッテリー(約8.5時間駆動)なども用意する。本体サイズは311(幅)×219(奥行き)×39(高さ)ミリ、重量は約2.72キロから。11.6型モバイルPCとしてはヘビー級だ。

Latitude 12 Rugged Extremeは液晶ディスプレイの「枠の内側」が回転することで、ノートPCとタブレットのスタイルチェンジが行える
角が補強されたボディの天面(写真=左)。液晶ディスプレイを裏返して畳んだタブレットスタイル(写真=右)。タッチパネルは抵抗膜方式だが、指でのタッチの反応にストレスを感じることはなかった
前面にはインジケータや操作ボタンを配置(写真=左)。背面にはシリアルポートや有線LANを備えている(写真=右)
側面のインタフェースは防水防塵のカバーでしっかり保護される。左側面にスタイラス収納ホルダーを装備(写真=左)。右側面のSSDは着脱できる構造(写真=右)。「軍で利用する場合、ユーザーがそれぞれ自分のSSDを所有し、移動先にあるノートPCに装着して使うといったケースがある。SSDは単体で着脱できるが、中のデータは暗号化されているため、SSDを盗まれても情報が流出することはない」(ムーア氏)

 Latitude 14 Rugged Extremeは1366×768ドット表示の14型ワイド液晶を搭載。GeForce GT 720(グラフィックスメモリ2GバイトDDR3)やDVD±RWドライブを追加できる。バッテリーは最大65ワットアワーの6セルや最大97ワットアワーの9セルを選択可能だ(約14時間駆動)。本体サイズは356(幅)×247(奥行き)×52(高さ)ミリ、重量は約3.54キロから。持ち運びがしやすいよう、パームレストの手前に頑丈なハンドルが付いている。

14型のLatitude 14 Rugged Extremeは持ち運び用のハンドルが付いている(写真=左)。液晶ディスプレイを開いた利用時の状態で、ハンドルが手前に来る(写真=右)
RGBバックライトを備えたキーボード(写真=左)。底面にはファンを内蔵するが、冷却機構も防水仕様だ(写真=右)
背面に2基のシリアルポートを搭載(写真=左)。非使用時は分厚いカバーで密閉される(写真=右)
左側面にはスタイラスや着脱可能なSSDを配置(写真=左)。右側面にはスマートカードリーダーや光学ドライブを搭載できる(写真=右)

 また、法人向けPCのLatitudeシリーズで培ったセキュリティや管理系のソリューションもカバーし、vProやTPM 1.2、Dell独自のユーティリティなどにも対応する。ムーア氏は「世界最大規模の自動車メーカー2社がパイロットテストを行っているが、高度な堅牢性、管理性、信頼性を併せ持ち、グローバルで安定供給できるPCベンダーはDellしかいないとの高評価を得ている」と自信を見せる。

 説明会後に今後の目標を聞いたところ、具体的な数字の言及はなかったが、「現在グローバルの堅牢PC市場でデルは2位のシェアだが、昨年からの伸び率は非常に高く、支持が高まっている。特にコンバーチブル型モデルはこの市場で新しい取り組みであり、他社に先行しているので、これを機にさらなる成長を見込んでいる。日本市場においても強い意志を持って取り組む」との答えが返ってきた。

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