“5万円”でノートPCもタブレットもこれ1台――「Inspiron 11 2 in 1」はどこまで使えるのか?Surface Pro 3は無理でもこの安さなら……(3/3 ページ)

» 2014年08月20日 11時45分 公開
[鈴木雅暢(撮影:矢野渉),ITmedia]
前のページへ 1|2|3       

バッテリー駆動時間、静音性、放熱性は満足できる

 Webブラウズとテキスト入力を想定したBBench 1.01におけるバッテリー駆動時間の計測では、満充電から残り5%で休止状態に入るまで、7時間46分動作した。公称値(8時間18分)に迫る優秀な駆動時間であり、ノートPCとしてもタブレットとしても十分実用的に使えるスタミナを備えている。

 静音性も実に優秀だ。アイドル時、低負荷時はもちろん、高負荷時でも耳を近づけないとファンが回転していることが分からなかった。空調などで少し周囲に騒音源がある場合は耳を近づけても気付かないくらいだ。

 動作中の発熱もほとんど気にならない。高負荷時には底面の奥側、排気口より少し手前辺りに多少の熱を持つが、最も手が触れるパームレスト周辺までは気になる熱は伝わってこない。

 Inspiron 11 2 in 1が搭載するBay Trail-MのCPUは、パフォーマンスが控えめな一方、省電力の面でメリットがあり、バッテリー駆動時間、静音性、放熱性については満足できるテスト結果が得られた。

左から、動作音テスト、発熱テストの結果

ベンチマークテストの概要

  • バッテリー駆動時間テスト
    1. BBench 1.01

※電源プラン「バランス」+輝度40%固定+無線LAN接続+Bluetoothオン。BBench 1.01(海人氏・作)にて「60秒間隔でのWeb巡回(10サイト)」と「10秒間隔でのキーストローク」、WebブラウザはInternet Explorer 11を指定し、タブブラウズはオフ。満充電の状態からバッテリー残量が残量5%で自動的に休止状態へ移行するまでの時間を計測

  • 騒音テスト
    • 騒音計で実測(本体から手前5センチ、暗騒音32デシベル、室温28度)
  • 発熱テスト
    • 放射温度計でボディ表面温度を実測(室温28度)

優れたコストパフォーマンスで「2in1普及」のきっかけになるか?

 Inspiron 11 2 in 1の魅力は、何といってもその価格だ。評価機と同等のエントリーモデルが4万9980円、4コア搭載のPentium N3530を搭載した上位モデルでも5万9979円で買える低価格は実にインパクトがある。性能面はエントリークラスだが、変形機構や使い勝手はよくまとまっており、コストパフォーマンスは高い。これまでの2in1は比較的高価な製品が多かっただけに貴重な存在だ。

 現在、2in1はマニア層や業務で使うプロフェッショナルユーザーには高く評価されている一方、まだ広く普及しているとは言い難い。便利といってもやはり実際に使ってみなければ、必要性を強く感じることは難しいだろう。高価な製品を導入するには相応の強い動機が必要だ。どうしても2in1でなければならない理由を見いだせないユーザーが、購入に踏み切れないのも仕方がない。

 しかし、ここまで安価であれば、「便利そう」「面白そう」「試してみたい」というくらいの比較的軽い動機でも気軽に導入しやすい。ボディがコンパクトで扱いやすいので、サブ機としても適しているだろう。2in1といってもノートPCとしての使い勝手も犠牲にしていないので、ノートPCの買い替え、追加を考えているユーザーも含め、幅広いユーザーに検討していただきたい製品だ。


デル株式会社 デル株式会社

スペック詳細:「Inspiron 11 2 in 1」

今回レビューした「Inspiron 11 2 in 1」の主な仕様
製品名 Inspiron 11 2 in 1
メーカー デル
OS 64ビット版Windows 8.1 Update 1
本体サイズ(幅×高さ×厚さ) 約299.98×200.98×19.4ミリ
重量(実測値) 約1.39キロ(1373グラム)
画面サイズ(液晶方式) 11.6型ワイド(IPS)、Truelife HDタッチパネル ディスプレイ
アスペクト比 16:9
タッチパネル 静電容量式
デジタイザ
ディスプレイ解像度 1366×768ピクセル(約135ppi)
CPU(コア数/スレッド数) Celeron N2830(2/2)
動作周波数 2.16GHz/最大2.41GHz
チップセット CPU内蔵
vPro
GPU Intel HD Graphics
メモリ 4Gバイト(DDR3L 1333MHz/最大4Gバイト)
メモリスロット(空きスロット数) 1(0)
ストレージ(評価機実装) 500GバイトHDD(Western Digital「WDC5000LPVX-75V0TT0」)
ストレージフォームファクタ 9.5ミリ厚、2.5インチ
ストレージ接続インタフェース Serial ATA 3Gbps
光学ドライブ
無線LAN IEEE802.11b/g/n(Dell Wireless 1707)
Bluetooth Bluetooth 4.0
NFC
有線LAN
ワイヤレスWAN
キーボード 日本語JIS 84キー
キートップ仕様・形状 アイソレーション
キーピッチ 約18(縦実測約18ミリ)
キーストローク 非公開
キーボードバックライト
ポインティングデバイス クリックパッド
主なインタフェース USB 3.0×1(電源オフチャージ対応)、USB 2.0×2、HDMI出力、ヘッドフォン/マイクコンボ(3.5ミリ)、DC入力(丸型)、Webカメラ(イン約92万画素)
メモリカードスロット 2in1カードリーダー(SDXC対応SDメモリーカード/MMC)
SIMカードスロット
その他カードスロット
スピーカー(音質補正ソフトウェア) ステレオ(Waves MAXX Audio Pro)
マイク デュアル
指紋センサー
セキュリティデバイス
セキュリティロックポート 搭載(Noble Security)
バッテリー動作時間 (JEITA 2.0) 約8時間18分
バッテリー仕様 43ワットアワー
ACアダプタ実測サイズ(幅×奥行き×高さ) ※プラグ含まず 46×107×28ミリ
ACアダプタ実測重量(本体のみ/ケーブル込み) 222グラム/324グラム
ACアダプタ出力仕様 19.5ボルト/3.34アンペア
ACアダプタ対応電圧 100〜240ボルト(50/60Hz)
DC端子形状 丸形
プラグケーブル端子形状(ACアダプタ側) 3ピン
防水/防滴 防水設計キーボード
カラーバリエーション サテンシルバー
オフィススイート − ※BTO選択可
発売日 2014年6月10日
直販価格(税込) 4万9980円
前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年06月11日 更新
  1. 初のカラー対応「Kindle Scribe Colorsoft」の実力は? 通常モデルとの価格差1万7000円の価値を検証 (2026年06月10日)
  2. 「Geminiの技術は使うが、Geminiではない」 WWDC26で見えたApple流AIとプライバシー戦略の核心 (2026年06月10日)
  3. ミニPCに強みの「MINISFORUM」 ミニワークステーションの新モデルから「謎の拡張カード」まで多彩な製品を披露 (2026年06月10日)
  4. 「macOS 27 Golden Gate」が2026年秋に登場 初のApple Silicon専用バージョンに (2026年06月09日)
  5. 「次世代Apple Intelligence」をフル活用するにはどのような条件がある? 「Siri AI」は日本で使える? 知っておくべき対応モデルのハードル (2026年06月09日)
  6. コンパクトボディーにスパコン並みのAI性能! 「NVIDIA RTX Spark」搭載ミニデスクトップPCを見てきた (2026年06月04日)
  7. 実売1万円切りでパススルー給電にも対応! KTCの15.6型モバイルディスプレイ「H15F9」は“買い”か (2026年06月09日)
  8. LGが4K有機EL TVの2026年モデルを発表 映像プロセッサを刷新し120Hz以上の高速表示にも対応 (2026年06月09日)
  9. 夜間もフルカラーで鮮明に記録できる「SwitchBot 屋外パンチルトカメラ 5MP」が15%オフの7674円に (2026年06月10日)
  10. 高騰中のSSD、品薄のHDD──けれど“最終処分”のニーズは変わらず (2026年06月06日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー