iCloudに保存した画像が流出!? どうやってデータを守ればいいの週末アップルPickUp!

» 2014年09月07日 00時00分 公開
[らいら,ITmedia]

 次世代iPhoneのスペシャルイベントまであと4日。アップルは公式サイトでライブストリーミングすると発表し、特設ページを公開しました。

 開始時間は9月10日午前2時(日本時間)といつも通り、社会人泣かせのスケジュールです。がんばってリアルタイムで情報を追うか、早朝のニュース記事で確認するか、悩んでいる人は多いかもしれません。どちらにしろ、iPhone一筋の人も、これからiPhoneデビューを考えている人も、胸おどる1日となりそうですね。

ライブストリーミングは、MacかiOS版の「Safari」、またはApple TVで見ることができる

 そしてiPhoneを利用するときに欠かせないサービスといえば、アップルのクラウドサービス「iCloud」。データのバックアップはもちろん、音楽、写真、書類などを複数のiOSデバイスで共有したり、「iPhoneを探す」アプリと組み合わせて、紛失したiOSデバイスを見つけ出すのにも役立ちます。

 そんな便利なiCloudですが、今週全米を揺るがすデータ流出事件がありました。複数のiCloudアカウントが不正にアクセスされ、ジェニファー・ローレンスなど人気女優やアーティストなどのプライベート写真が流出したのです。

 アップルの調査報告書によると、原因は「ユーザ名、パスワード、セキュリティのための質問を対象とした非常に的を絞った攻撃により、特定の著名人のアカウントが乗っ取られてしまった」ことだそう。iCloudなどAppleのシステムに欠陥があったわけではないと発表しています。

アップルの調査報告書(同社のプレスリリースより)

 それなら一般人の自分は狙われないし一安心……と思いたいですが、いつどんな形で自分の情報が漏れてしまうか分かりません。iCloudだけでなく、インターネット上にデータを保存するクラウドサービスを使うのなら、自己防衛はしておきたいところ。

 まずはパスワードを定期的に変更し、文字列も複雑に設定しましょう。誕生日や電話番号など、推測しやすい文字は避けること。LINE乗っ取り事件のように、ほかのサービスと同じパスワードにしないのも重要です。

 iPhoneにもし人に見られたらマズい写真があるのなら、フォトストリームをオフにしてiCloudと同期しないよう設定を変更します。カメラロールの写真をバックアップオプションから外すのも手。iCloudの無料分の容量(5Gバイト)がひっ迫するのを防ぐ手立てにもなります。写真は代わりに外付けHDDなどに保存する必要がありますが。

 次期iPhoneが発売され、それを購入することになれば、現在のデータをバックアップして新しい機種に移す作業が待っています。PCの母艦があるならローカルにデータを保存すればよいですが、PCを使わない場合、iCloudにバックアップを取らなければいけません。念のためセキュリティ面の用心を忘れずに。

 10日未明の発表会では、例年通りであればiOS 8の正式リリース日も明らかになるでしょう。iOS 8では「iCloud フォトライブラリ」「iCloud Drive」「ファミリーシェアリング」など、iCloudを全面的に活用したサービスが多数発表されており、今後ますますクラウドサービスの重要性が上がりそうです。そのためには、ユーザー側も自分で自分のデータを守る努力がより一層必要になりますね。

iOSの新機能「iCloud Drive」では、iCloudをオンラインストレージとして使える

 発表会までまだ時間があることですし、今のうちにiCloudの設定を見直してみてはいかがでしょうか。



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