PCパーツレビューの最前線から2014年の自作PCを振り返る停滞か助走か実質的進化か(3/3 ページ)

» 2014年12月31日 12時30分 公開
[石川ひさよし,ITmedia]
前のページへ 1|2|3       

ディスプレイ編 ──2014年は激安4Kモデルが多数リリース

 ディスプレイでは低価格4K対応モデルが一気に普及した。2013年の12月に登場したデルの「UP2414Q」は、それまでの4K対応モデルが30型前後で20万円超だったことと比べると、24型で実売価格は10万円前後と一気に低価格化を進めてしまった。

 2014年に入ってからは、27〜28型モデルで製品が多数登場したが、ほどよいサイズとTNパネルの採用で10万円以下の価格を実現し、安いものでは6万円台というものまで登場した。

4K対応で6万円台という価格を実現したアユートの「AUT-LCD28-4K」

 2014年下半期に入ると、IPSパネルで約10万円のASUS「PB279Q」や、40型で10万円以下のフィリップス「BDM4065UC/11」、そして、NVIDIA G-SYNCに対応したゲーミングラインアップの日本エイサー「XB280HKbprz」など、それまでの価格“だけ”勝負から、10万円以下という価格はそのままで、機能を充実させたモデルが増えてきた。

「XB280HKbprz」

SSD編── PCI Express接続のM.2 SSDが6Gbpsの壁を打ち破った

 SSDでは、Serial ATA 6Gbpsの転送速度が限界になりつつある状況で新たなインタフェース「M.2」が登場した。M.2は従来のSerial ATA接続に加えてPCI Express接続も可能なインタフェースだ。

 Intel 9シリーズチップセットでサポートしたことで、M.2を搭載するマザーボードが多数登場し、それに合わせてSSDメーカーもPCI Express接続のM.2対応モデルを投入した。

 スタンダードとなるのはPLEXTORの「M6e」などのようなPCI Express x2接続のM.2 SSDだ。ハイエンドとしては、PCI Express x4接続のサムスン電子「XP941」もある。とはいえ、現在のところM.2 SSD製品に選択肢は少なく、各社本格的にリリースを開始するのは2015年になるだろう。

SSDの新たな可能性を開くM.2対応SSD「XP941」

前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年03月29日 更新
  1. ミリ波レーダーで高度な検知を実現する「スマート人感センサーFP2」を試す 室内の転倒検出や睡眠モニターも実現 (2024年03月28日)
  2. Synology「BeeStation」は、“NASに興味があるけど未導入”な人に勧めたい 買い切り型で自分だけの4TBクラウドストレージを簡単に構築できる (2024年03月27日)
  3. ダイソーで330円の「手になじむワイヤレスマウス」を試す 名前通りの持ちやすさは“お値段以上”だが難点も (2024年03月27日)
  4. 「ThinkPad」2024年モデルは何が変わった? 見どころをチェック! (2024年03月26日)
  5. ダイソーで550円で売っている「充電式ワイヤレスマウス」が意外と優秀 平たいボディーは携帯性抜群! (2024年03月25日)
  6. 次期永続ライセンス版の「Microsoft Office 2024」が2024年後半提供開始/macOS Sonoma 14.4のアップグレードでJavaがクラッシュ (2024年03月24日)
  7. 日本HP、個人/法人向けノート「Envy」「HP EliteBook」「HP ZBook」にCore Ultra搭載の新モデルを一挙投入 (2024年03月28日)
  8. サンワ、Windows Helloに対応したUSB Type-C指紋認証センサー (2024年03月27日)
  9. あなたのPCのWindows 10/11の「ライセンス」はどうなっている? 調べる方法をチェック! (2023年10月20日)
  10. レノボ、Ryzen Threadripper PRO 7000 WXシリーズを搭載したタワー型ワークステーション (2024年03月27日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー