Samsung、デュアルカーブディスプレイの「Galaxy S6 edge」発表――通常ディスプレイの「Galaxy S6」もブランドロゴ変更

» 2015年03月02日 04時38分 公開
[平賀洋一,ITmedia]

 韓Samsung Electronicsは3月1日(現地時間)、「Mobile World Congress 2015」(スペイン・バルセロナ)の開幕に先駆け、製品発表イベント「Samsung Galaxy Unpacked 2015」を開催。スマートフォンのフラッグシップモデル「Galaxy S6」と「Galaxy S6 edge」を発表した。

photo 「Galaxy S6」
photo 「Galaxy S6 edge」

 2機種とも5.1型 QHD(2560×1440ピクセル、577ppi)表示のスーパーAMOLED(有機EL)ディスプレイを搭載するが、Galaxy S6 edgeはディスプレイの左右が側面にカーブしている“デュアルカーブディスプレイ”を採用。「GALAXY Note Edge」で採用したエッジスクリーンを片側だけでなく左右に拡大し、スマホにも採用した。

photo 通常のフラットディスプレイを搭載するGalaxy S6
photo 側面からもディスプレイの一部が視認できるGalaxy S6 edge

 デュアルカーブディスプレイにしたことで正面から見ると縁が見えないエッジレスになるほか、片手操作がしやすくなり、画面を下にして置いていても左右からディスプレイの一部が確認できるなど、実用性もアップした。エッジ部分にはよく連絡する人が簡単に呼び出せる「ピープルエッジ」機能を表示でき、親しい人の不在着信や通知を見逃さないという。

 正面と背面には「Gorilla Glass 4」が用いられており、割れにくさを向上させた。背面パネルはガラスの下に乱反射できらめく光学フィルムを貼り、光が当たると宝石のような輝きを見せるという。また指紋汚れを防ぐコーティングは背面にも施されている。側面にはアルミ素材が使われている。

photo Galaxy S6
photo Galaxy S6 edge

 カメラはメインカメラが1600万画素で光学式手ブレ補正に対応。インカメラはクラス最大の500万画素で、120度の広角撮影が行える。どちらもF1.9の明るいレンズを搭載するほか、リアルタイムHDR撮影も可能になった(S5はメインカメラのみ対応)。カメラを素早く起動させる「Quick Launch」により、ホーム画面から約0.7秒での撮影が可能に。またホームキーをダブルタップすることで、別のアプリ起動時でもすぐカメラを起動できる。

photo メインカメラは1600万画素

 プロセッサは64ビットのオクタコアCPUを採用。ストレージ容量は32Gバイトと64Gバイト、そして128Gバイトの3モデルで、外部メモリには非対応となった。またバッテリー容量は約2600mAhで、内蔵式のためユーザーによる交換はできない。その代わり、新たにWPC 1.1(Qi)とPMA 1.0のワイヤレス充電に両対応。また急速充電時を進化させ、バッテリー残量0から約10分の充電で、4時間の利用が可能だという。

※初出時、ストレージ容量を32Gバイトと64Gバイトの2モデルと記載しましたが、正しくは128Gバイトを含めた3モデルをラインアップします。訂正してお詫びいたします

 通信面ではLTEのCategory 6(LTE-Advanced)に対応し、下り最大300Mbps/上り最大50Mbpsの通信が可能。また無線LANはIEE 802.11 a/b/g/n/ac (2.4/5GHz)をサポートし、最大620Mbps(2×2 MIMO、80MHz幅利用時)の通信に対応する。そのほか、Bluetooth Ver 4.1(A2DP/LE/apt-X)、ANT+、NFC、赤外線通信(リモコン機能)などが利用できる。

 SamsungではGalaxy S6/S6 edgeの発表に合わせて、“Galaxy”のシリーズロゴも変更。端末デザインも高級路線へのコンセプトを見直し、ブランドイメージの強化を図っている。おそらく日本国内でも発売される見通しだが、発売時期などは現時点で不明だ。

「Galaxy S6」/「Galaxy S6 edge」の主な仕様
機種名 Galaxy S6 Galaxy S6 edge
メーカー Samsung Electronics
OS Android 5.0(Loliipop)
プロセッサ オクタコア(2.1GHz クアッドコア+1.5Ghz クアッドコア)プロセッサー
メインメモリ 3Gバイト
ストレージ 32Gバイト/64Gバイト/128Gバイト
外部メモリ
ディスプレイ 約5.1型 QHD スーパーAMOLED(有機EL) 約5.1型 QHD スーパーAMOLED(有機EL)デュアルエッジ
解像度 2560×1440ピクセル(577ppi)
連続通話時間 不明
連続待受時間 不明
バッテリー容量 2550mAh 2600mAh
メインカメラ 有効約1600万画素CMOS(手ブレ補正付き)
インカメラ 有効約500万画素CMOS
ボディカラー White Pearl、Black Sapphire、Gold Platinum、Blue Topaz White Pearl, Black Sapphire、Gold Platinum、Blue Topaz、Green Emerald
サイズ 約70.5(幅)×143.4(高さ)×6.8(奥行き)ミリ 約70.1(幅)×142.1(高さ)×7(奥行き)ミリ
重量 約138グラム 約132グラム
発売日 4月10日予定(グローバル)

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年12月05日 更新
  1. 「Windows 11 2024 Update(バージョン24H2)」の既知の不具合まとめ【2024年11月27日現在】 (2024年11月27日)
  2. Intelの新型デスクトップ向けGPU「Intel Arc B570/B580」登場 新アーキテクチャ+グラフィックスメモリ増量でGeForce RTX 4060以上の性能 (2024年12月03日)
  3. ニンテンドーDSにQWERTYキーボードを追加したような二つ折りポータブルPC「AYANEO FLIP KB」を試す (2024年12月04日)
  4. 「デーン!」 PS5の起動画面が突如“初代PS”に ソニーが仕掛けた12月3日の30周年サプライズにユーザー驚く (2024年12月03日)
  5. デルが「ブラックフライデー 2024」を開催中! XPSやAlienwareなど、最大31%オフでポイント3倍 (2024年12月03日)
  6. バッファローのSOHO向け新型NAS「TeraStation TS3030シリーズ」を情シス目線で試す 中小規模ビジネスで「2.5GbE」はメリットになるのか? (2024年12月03日)
  7. Thunderboltに無線LAN、10GbE対応の最新デスクトップPC「DAIV FX-I7G7S」を試す (2024年12月04日)
  8. Amazonが「Fire TV Stick HD」のプレゼントキャンペーンを開催 新製品のサウンドバーとのセットも (2024年12月04日)
  9. 他社製品と比較して分かった「SwitchBot CO2センサー」の弱点 ただし多機能さでつぶしが利く買い得感はあり (2024年12月02日)
  10. Skynew、7型タッチディスプレイを内蔵したIntel N100搭載小型PCを発売 (2024年12月04日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー