週末に出かけると、至るところで自撮り棒を使っている人たちに出くわすようになった。皆さんの中にも、飲み会で見かけたり、誕生日プレゼントで友達からプレゼントされたりしたことがある人も多いのではないだろうか。家電量販店のモバイルアクセサリーコーナーやカメラコーナーなどにも、多くの自撮り棒が所狭しと並んでいる。普段よく見かけるのは、伸縮式のスティック形状のものだろう。
だが、世の中にはもっと自由な角度やスタイルで“柔軟”にセルフィーができる風変わりなアイテムが存在する。それが、上海問屋の「ロングアーム スマホホルダー」だ。価格は999円(税込)と1000円を切る。ちょっとお試しで使いたい人にぴったりなだけでなく、友達にプレゼントしても「何だこれは!?」と盛り上がること間違いなしだ。
ロングアーム スマホホルダーは、アームスタンドと自撮り棒を足して2で割ったような製品で、使い方の自由度がかなり高い。以前もアームスタンド(タブレット用)をレビューしたことがあるが、今回はアームの全長が84.5センチと非常に長く、なんといっても簡単にぐねぐねと曲がるのが特徴だ。
これまでのアームスタンドはクランプ部分を机の天板に固定していたが、ロングアーム スマホホルダーならアーム自体を自分の体や支柱などに絡ませて固定できる。なお、机の天板に固定できるクランプも標準で付属するので、ケーブルの先端をクランプに押し込むことでロック可能だ。PCで作業をしながら動画を見たり、SkypeやFacetimeでのビデオ会議ができたりして非常に便利。クランプを含めた重量は216グラムだ。
ホルダー部分は挟み込み式で、幅90ミリまでのスマートフォンに対応する。「iPhone 6 Plus」のような大型スマホもしっかりと挟んでくれる。
これはアイデア次第でいろんな使い方ができる夢のような製品だ。というわけで、きっとロングアーム スマホホルダーが欲しくなるような便利な使い方をあれこれ考えてみた。後半では、ちょっと高くて手が出なかった“あの製品”の自作を試みた。
先述のようにロングアーム スマホホルダーは、その長さと柔軟さから標準付属のクランプなしでも平面で自立できる。渦巻き状にぐるぐると巻けば、アーム部分にペットボトルを置けるので、机のスペースを活用できて便利だ。いろんなところに巻き付く固定力があるため、イスの肘置き部分にだって固定できる。巻き付いて固定できるだけの強度があるものなら基本的に固定できると考えていいだろう。
デスクワークをしながらサブ機として利用するのはもちろん、プライベートでは両手がふさがっている場合のセルフィーグッズとして重宝する。自撮り棒の場合は別売りの三脚とセットで使うことで初めてハンズフリーでの撮影が可能となる。自立できるメリットは何かと大きい。
何かと役立ちそうなことは分かったが、これからの歓送迎会やお花見シーズンで気になるのは、セルフィーに使えるの? というところだ。アームスタンドと異なるのは、持ち運びを前提としているので自撮り棒っぽい使い方もできるという点。すでに自撮り棒を使っている人もいるかもしれないが、自撮り棒とも異なる特徴に注目してみてほしい。
まず注目したいのは、優れた携帯性だ。自撮り棒の場合、スティック部分を収縮させてコンパクトサイズにできるものの、持ち運ぶには手で持ったり、カバンに入れたりする必要がある。
だが、ロングアーム スマホホルダーはもはや手で持つ必要がない。ぐるぐるとコンパクトに巻いて手で持ったりカバンに入れたりもできるが、ウェアラブル端末のように体そのものに身に付けることができるのだ。アームが長いので、首、腕、腰と基本的に体のどこに巻き付けても安定感がある。
さらに、腕に巻き付けていればそのままセルフィーも可能。端末の向きや角度も自由にぐにゃぐにゃと変えられるので、女性や小さい子供でも自分の好きなアングルを簡単に決められる。
首に巻くと、ハンズフリーで音声通話や動画視聴などを楽しめる。外で使うと目立つこと必至だが、世間が自撮り棒に慣れてきたことを考えると、首にアームを巻くのがスタンダードになる時代もきっと来る……かもしれない。
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