評価機が搭載していた13.3型ワイド液晶ディスプレイは、タッチ非対応でノングレア処理のフルHD(1920×1080ピクセル)パネルだった。最小構成ながら画素密度は約166ppi(pixels per inch:1インチあたりのピクセル数)を確保しており、十分に高精細で滑らかな表示が味わえる。外光の反射が気にならないノングレア処理は、ビジネスシーンで特に役立つだろう。
今回の評価機が搭載していた液晶パネルをHWiNFO64(ハードウェア情報チェックツール)で調べたところ、2014年1月製造のシャープ製「LQ133M1JW01」と表示された。富士通は液晶ディスプレイの詳細を公開していないが、LQ133M1JW01は輝度が300カンデラ/平方メートル、コントラスト比が1000:1、視野角が上下/左右で178度といったスペックだ。
実際に照度計(Zhangzhou WeiHua Electronics製LX-1010B)で画面中央部の明るさを計測したところ、輝度100%設定の全画面白表示で、292ルクスと標準的な結果だった(液晶ディスプレイの輝度仕様で使われるカンデラ/平方メートルやnitの値ではない点に注意)。晴天の屋外では見づらいが、明るい室内では十分な視認性が得られる。
もちろん、より高精細な画面やタッチ機能を求めるのであれば、カスタマイズメニューからタッチ非対応でWQHD(2560×1440ピクセル)のノングレア液晶や、タッチ対応でWQHDのグレア液晶を選択するとよいだろう。
なお、WQHD/タッチ非対応/ノングレアへのアップグレード価格は1万800円、WQHD/タッチ対応/グレアへのアップグレード価格は2万1600円(2015年4月9日午前3時まで期間限定で1万1600円で販売中)となる(いずれも税込価格)。WQHD液晶を選ぶと、価格やバッテリー駆動時間は不利になるが、画素密度が約221ppiのIGZOディスプレイは魅力的だ。
以上、FMV LIFEBOOK SHシリーズWS1/Tの特徴と使い勝手を中心にレビューした。次回はモバイルノートPCとしてのパフォーマンスをはじめ、バッテリー駆動時間、動作音、発熱などをじっくりテストしていく。
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