TSUKUMOが“いま”4Kモニタ対応モデルを投入したわけ聞いたら根が深かった(2/2 ページ)

» 2015年04月11日 08時00分 公開
[長浜和也ITmedia]
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“PCパーツのASUSTeK”は健在だった

 こうして、「4Kディスプレイと接続するとPCが起動しなくなる」の検証が終わろうとしていた2014年秋になって別な問題が表出した。ちょうどそのころ出荷が始まっていた“第2世代Maxwell”コアを採用したGeForce GTX 980、GeForce GTX 970を載せるグラフィックスカードをある“特定”のパネルを組み込んだ4K対応ディスプレイにDisplayPortで接続して垂直同期クロックを60Hzに設定すると、OSの起動までは進むものの、グラフィックスドライバを読み込んだ段階で表示がブラックアウトする不具合に遭遇した。

 このときの原因はGeForce GTX 980/GeForce GTX 970に対応したドライバにあった。Project Whiteでは、グラフィックスカードベンダーとディスプレイベンダーと連携し、検証した結果をフィードバックすることでベンダー側の原因究明に協力した。この段階で、特に強く連携したのがグラフィックスカードベンダーでもありディスプレイベンダーでもあったASUSTeKだ。

 ASUSTeK日本法人の技術スタッフと協力し、Project Whiteが送る細かい現象も送ったフィードバックに対して、ASUSTeKは、グラフィックスカードとディスプレイの両面から原因追及を行い、ドライバの改善が必要となったときは、ASUSTeKからNVIDIAに対して修正依頼をするなど、Project Whiteでは難しい相手に対する交渉も含めて強力に、かつ、細やかに支援してくれた。工場出荷テストで4KディスプレイにASUSTeKの製品を使っているのも「何か問題があったらASUSTeKとなら安心して解決できる」という理由からだ。

 Project Whiteは、4Kディスプレイという言葉がPCで普通になっていた2014年を原因究明の作業にあてた。技術的なトレンドは“賞味期限”が短い。問題の原因は意外と根が深く究明と解決に時間がかかったが、それでもユーザーが安心して使えるようになった2015年4月に「4Kモニタ対応PC」を掲げた製品をリリースした。「ユーザーが使えない可能性のあるものは問題を解決してから売る」というProject Whiteの判断は、長年にわたって培ってきたCPU、グラフィックスカード、ファン、そして、ケースといったPCパーツの豊富な経験と知識を持つ“TSUKUMO”だからこそできたといえるだろう。

壇特氏のチームが検証作業のために集めたグラフィックスカードと4Kディスプレイの「一部」

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