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» 2015年05月25日 21時46分 公開

“らしくないもの”はVAIOでない:500社のユーザーと第一線クリエイターの意見で「VAIO Pro 13|mk2」「VAIO Z Canvas」の“どこ”が変わった? (2/2)

[長浜和也,ITmedia]
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本体搭載インタフェースだけでビジネス用途をカバーする

 「すべてを備えた薄さ、軽さ」では、アナログRGBや有線LANの利用で外付けアダプタが不要になるように本体に搭載するインタフェースを拡充した。これは、外付けアダプタを忘れてしまうと業務に致命的な影響を及ぼすため、VAIO Pro 13ユーザーが本体搭載を強く望んでいたのに応えた改良だ。バッテリー駆動時間でも、9.4〜10.4時間の動作(JEITA 2.0条件による測定)を可能にした。

有線LANにアナログRGB出力を加えた本体搭載インタフェース(写真=左)。この改善は「忘れたら業務に致命的な影響」となる外付けアダプタを不要にするためだ(写真=右)

 「ユーザービリティ」では、ディスプレイを開くとキーボードを乗せた本体ユニットに角度がつくほか、正面ではパームレストと本体を置いている机の机面との段差が小さくなってタイピングが快適になる機構的工夫を紹介した。また、VAIO Zと同じキーボードを搭載して静かな打鍵音を実現したことにも言及している。

ディスプレイを開くと背面が浮き上がって本体にチルトがかかってタイピングしやすくなる(写真=左)。キーボードの音を静かにするため、VAIO Zと同じユニットを採用。従来モデルと比べて高い打鍵音を抑えることを確認している(写真=右)

 2月に発表しているVAIO Z Canvasでも、伊藤氏とプロダクトマネージャーの宮入専氏が。改めて製品コンセプトを紹介した。伊藤氏は、VAIO Z Canvasのプロモーションイメージにクロード・モネの絵画「日傘の女」を起用した理由にふれ、「モネは、ヴジェーヌ・ブータンと出会うことでキャンバスを外に持ち出して太陽のもとで風景画を描き、“光の画家”として(の作風を)確立した。VAIO Z Canvasを外に持ち出すことで、ユーザーの可能性を拡げることを表現したかった」と述べた。

「クリエイターをデスクから解放する」というコンセプトを表すために、プロモーションイメージにモネの絵画を採用した

 VAIO Z Canvasの「クリエイターをデスクから解放する」というコンセプトのために重視したのは「レスポンス」と「A4サイズ」と「細やかな使い勝手」だ。レスポンスでは、第4世代Coreプロセッサー・ファミリーのCore i7シリーズでもTDP(熱設計電力) 47ワットでグラフィックスコアにIris Pro Graphicsを統合したハイエンドタイプを採用したほか、PCI Express 3.0 x4対応のM.2接続SSDの内蔵を取り上げている。また、プロ(クリエイター)のデスク環境をA4サイズに凝縮するために、Adobe RGBカバー率95%を実現し、かつ、ペンを使った描画で視差を最小限にするためにダイレクトボンディングタイプのディスプレイを採用したことを紹介している。

クリエイターのデスク環境を再現するため、Adobe RGBカバー率95%で視差を最小限にするためにダイレクトボンディングタイプを採用したディスプレイを搭載する

 さらに、VAIO Z Canvasでは開発において試作機を第一線のクリエイターに使ってもらい、そのフィードバックで使い勝手の向上を目指したが、その過程でチューニングしていったのがVAIO独自のスタンド機能だ。無段階で角度を調整できるだけでなく、片手で本体を軽く押したり引いたりするだけで角度を調整でき、かつ、ペンを使った描画で筆圧をかけても倒れないトルクバランスを実現している。また、薄型ボディを求めるユーザーの志向に応える一方で、VAIO Pro 13|mk2と同様に本体だけで拡張性を確保するために、USB 3.0やMini DisplayPort、HDMI、そして、有線LANを本体に搭載したことも訴求している。

試作機を評価した第一線クリエイターの多くが高く評価したのが背面に搭載したスタンドの使いやすさだ。軽い力で角度を変えられるのにペンで書く力はしっかりと支えてくれる絶妙なバランスを実現している

 本体には、上面右に「タッチパネル無効機能」ボタンを、上面左にはショートカットキーメニュー機能」ボタンをそれぞれ用意した。どちらも、ペン操作を重視した使い勝手を向上する機能だ。タッチパネル無効機能では、ペンを使った描画作業で、手の平が画面に触れても機能せずに描画に専念できるようにタッチパネルを無効にする。一方、ショートカットキーメニューでは、ボタンを押すと画面左端にショートカットアイコンを並べたパレットが現れて、そこから、コピーやカット、ペーストなどのメニューをペンでタップして行えるようにしている。

 説明会では、アドビシステムズの仲尾毅氏や、VAIO Z Canvasのイメージムービーを制作したリールビションの山口正憲氏、VAIO Z Canvasを実物大の“AR”で表示できるアプリ「VAIO AR」を開発したA440の金丸義勝氏と西澤雄一氏が登場した。

 仲尾氏は、「アドビもクリエイターの道具を作っている。VAIO Z Canvasは究極の道具。(アドビのアプリケーションを開発している)それぞれのチームが新しい道具で何ができるか取り組んでいる。ペンとタッチに最適化した機能を導入した。直感的に描ける。VAIO Cafeの開催期間で実際に触ってもらいたい。スペックは問題ない。キーボードを使わず、ペンを持った手をディスプレイに載せて新しい体験を試してもらいたい」と語った。(記事掲載当初、仲尾毅氏の氏名表記に誤りがありました。おわびして訂正いたします)

A440が開発したVAIO ARは、Androidアプリをスマートフォンでダウンロードして、VAIO Cafeにある“カード”にかざすと、“実物大”のVAIO Z Canvasが出現する。なんと、この“AR”VAIO Z Canvasは、表示したデバイスの画面上で操作もできてしまう

VAIO ZやVAIO Pro 13|mk2、VAIO Z Canvasの実機をVAIOのスタッフの説明を受けながら体験できる

スケルトンモデルも展示してあるのでシステムボードもチェック可能だ

 VAIO Cafeの開設期間は5月25日から29日で、VAIO Pro 13|mk2やVAIO Z CanvasをはじめとするVAIO ノートPCラインアップの実機をVAIOスタッフの説明を受けながら実際に操作できるだけでなく、限定Tシャツ(税込価格4000円)と限定名刺ケース(VAIO Z、VAIO Z Canvasそれぞれ税込価格1500円)を購入できる。また、VAIO Cafe特設スタジオでは、グラフィックスデザイナーや漫画家、フォトグラファーなど、VAIO Z Canvasの開発テストにも参加したクリエイターが登場する「Creaator's Talk Show」を行う。

VAIO Cafeでは限定デザインのTシャツに名刺ケースも購入できる

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