売れ筋10万円台前半ゲーミングノート「G-GEAR note N1562J」の実力を試すいろんな意味で6月は激戦のとき!(3/3 ページ)

» 2015年06月26日 12時24分 公開
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激戦価格帯ならではのバランスが取れた性能

 処理能力の評価では、3Dデータのレンタリング処理でCPU性能を計測する「CINEBENCH R15」、PCの総合性能を計測する「PCMark 8」、グラフィックス性能を計測する「3DMark」、ストレージの性能を見る「CrystalDiskMark」、そして、ゲームタイトルを使ったベンチマークテストとして「FINAL FANTASY XIV A Realm Reborn ベンチマーク キャラクター編」と「FINAL FANTASY XIV A Realm Reborn ベンチマーク キャラクター編」を用いた。

 CINEBENCH R15の結果では、CPUで580(cb)、シングルコア時で132(cb)とミドルレンジのデスクトップPCに相当するスコアを出してる。BTOメニューからより上位のCore i7-4910MQを選択することもできるが、この場合は価格が4万3000円ほどアップする。コストパフォーマンスを考えるとベースモデルのCore i7-4710MQはバランスの取れたCPUといえるだろう。

CINEBENCH R15

 3DMarkの結果は、Fire Strikeが3996、Sky Diverが12947、Cloud Gateが17374、Ice Stormが92349となった。搭載するGeForce GTX 960Mは、より上位のGeForce GTX 970MやGeForce GTX 965Mと比べると性能的にはややふるわない。ファイナルファンタジーXIV「新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編」と「FINAL FANTASY XIV A Realm Reborn ベンチマーク キャラクター編」で「最高品質(解像度1920×1080ドット)」という高解像度設定にした結果では、新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編のスコアは6331、「FINAL FANTASY XIV A Realm Reborn ベンチマーク キャラクター編」のスコアは5483で、ともに評価は「とても快適」となっている。GeForce GTX 965Mが同じ条件で、ともに評価は「非常に快適」であったことを考えると、やはり描画性能は低下している。価格との兼ね合いもあって難しいところだが、画質設定を最高にしなければゲームプレイが快適にできるフレームレートは確保できる。

3DMarkのテスト結果はGPUコアの性能から見ると順当といえる

ファイナルファンタジーXIV「新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編」

「FINAL FANTASY XIV A Realm Reborn ベンチマーク キャラクター編」

 システムの総合性能を見るPCMark 8の結果はHomeが2703、Creativeが2454、Workが3359、システム側のStorageテスト結果が4972となった。PCMark 7ではScoreは5182となっている。

PCMark 8:HOME

PCMark 8:WORK

PCMark 8:Creative

PCMark 8:Storage

PCMark 7

 CrystalDiskMarkによるストレージ性能のテストでは、N1760J-710/Eと同様に、従来のテスト結果と互換性のある“3.0.4”に加えて、NVM Express仕様のSSDなどに対応した新版“4.0.3a”でも計測している。システム側(Cドライブ)のSSDが定評のあるCrystal CT250MX200SSD4だけあって、シーケンシャル・リード、ライトともに高い転送速度を出している。NCQ使用時のランダム4KBの性能を示す4KQD32の数値も高く、アプリケーション起動時などのアクセス性能にも期待できる。データ置き場用のHDD(Dドライブ)は5400回転のHDD「WD5000LPVX」だが、スコアは平均的な値だ。ゲームのアクセス性能を重視するのであれば、BTOで容量の大きなSSDを選択しておくのもいい。

CrystalDiskMark 3.0.3bのベンチマーク結果。左がSSD、右がHDD

CrystalDiskMark 4.0.3aのベンチマーク結果。左がSSD、右がHDD

デザインとコストパフォーマンスが両立

 激戦価格帯ともあって、価格を抑制していくと、ある程度性能や使用するパーツが似通ってくる傾向がある。そうした意味では本製品は、平均以上のスペックや性能を有している。そのことはベンチマークテストの結果からも明らかだ。その上で、差別化できるポイントとして優れたボディデザインを挙げることができる。外観やインタフェースなどの好みが合うユーザーならオススメできる製品だ。

 また、ゲーマーとしては独立したPrint Screenキーを高く評価したいだろう。ゲームプレイの画面をSNSで共有する機会が増えているが、そのとき、“決定的瞬間”をキャプチャーできるか否かが重要になる。独立したPrint Screenを用意した本製品は、そういう瞬間を逃さずに捉えることができる、ゲーミングノートPCとしては重要な機能を備えているといえるだろう。

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