←・Gmail、カレンダー、連絡先――「Windows Phone 8.1」でGoogleのサービスは使える?
前回、Googleアカウントを使ったサービスの使い心地についてお伝えしたが、スマートフォンで多く利用するサービスと言えば、「LINE」や「Twitter」「Facebook」といったメッセージングアプリやSNSだ。Windows Phone 8.1では、これらの使い勝手はどうだろうか。マウスコンピューターの「MADOSMA」で試してみよう。
国内で高い普及率を誇るLINEは、Windows Phone向けに用意された公式アプリが利用可能だ。友だちリストやトークリストなどの表示画面が横長に展開していくWindows Phone 8.1独特のUIを採用しており、iOS/Androidアプリとは異なるのが特徴だ。
基本的な機能はiOS/Androidと同じで、友達やグループとのメッセージやスタンプのやり取りはもちろん、音声通話やビデオ通話、タイムラインの閲覧や投稿も可能だ。スタンプの購入や管理もこれといって問題はなかった。
厳密に言えば、友だちを追加する手段がID検索とQRコードのみに簡略化されていたりといったわずかな違いはあるものの、基本的にiOS/AndroidのLINEアプリと同じ使い勝手を実現している。Windows Phoneでも安心してLINEが使えると考えていいだろう。
ただ、LINEは各電話番号につき1台のスマートフォンしか利用できない点がやっかいだ。もしWindows Phone 8.1をサブ機として利用するつもりなら、LINEにログインしてしまうとメインのスマートフォンではLINEを利用できなくなるので注意が必要である。
Windows Phone向け公式アプリが用意されているTwitterは、画面上部に各タブのアイコンが並ぶUIを採用。左右フリックでそれぞれのタブに切り替えられる。
アプリの動作レスポンスは悪くないが、なんだか古くさいUIだったり、引用ツイートに未対応だったりという、開発スピードが早いiOS/Android版との差が気になるところ。Twitterのヘビーユーザーなら、他のTwitterクライアントアプリを検討したほうがいいかもしれない。……アプリを探すのもまた一興というところか。
Windows Phone用Facebookアプリは、iOS/Android版と比べても一見劣っているようには見えず、レスポンスも悪くない。しかし、投稿されたビデオの再生にアプリが対応しておらずブラウザ版に飛ばされたり、コメントに返信する機能が実装されていなかったりして、使い込むとボロが出てくる。Twitterのアプリ同様、まだまだ改善が必要といった印象だ。
ちなみに、Facebook Messengerは別の単体アプリとして提供されており、こちらは快適に利用することができた。
以上のように、Windows Phone 8.1にはさまざまな主要SNSのアプリが用意されているが、他のOS向けアプリと比較すると見劣りしてしまうというのが正直な感想だ。アプリ数の少なさはWindows Phoneが抱える問題だけに、ユーザーとしてもぜひ改善してほしいところ。
今年中にリリースが予定されている次期バージョンの「Windows 10 Mobile」は、iOS/Androidからのアプリ移植が容易という点に注目が集まっている。これでアプリの環境がどこまで改善するのか注目したいところだ。
次回は、Webサイト閲覧におけるブラウザの使い勝手を見ていこう。
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