デルは7月23日、11.6型タブレット「Latitude 12 Rugged」を発表、7月28日に発売する。標準的な構成の参考価格は31万1100円(税別)。
同製品は、法人向けの「Latitude」シリーズに属するWindows搭載タブレットで、工場内や建設現場での使用を想定し、米軍調達基準(MIL規格)を満たす堅牢ボディが特徴。もともと過酷な環境に向けたラインアップとして「Rugged」の名を冠したシリーズが存在しており、可搬性に優れたモデルのニーズを受けて投入したという。
製品発表会では、クライアント・ソリューションズ統括本部でマーケティングマネージャーを務める本谷氏が製品の詳細を解説。Latitude 12 Ruggedの特徴として、画面が濡れたり手袋を装着したままでも操作できるGorilla Glassディスプレイや豊富な周辺器機、ホットスワップに対応するオプションバッテリー、802.11ac対応無線LANに加えモバイルブロードバンド(LTE対応バンドは1,3,7,8,20/3G対応バンドは1,2,5,8)のサポート、米国国防総省の調達基準を満たす防水・防じんをはじめとする堅牢性の5点を挙げて、「場所にとらわれずに生産性を向上できる」とアピールした。
このほか、vPro対応や指紋認証をはじめとする各種セキュリティ機能、キッティングの時間を短縮できるコンフィギュレーションサービスなどにも触れ、「初期費用は通常のタブレットの2倍以上だが、故障率は低く、最長5年間のサポートもつく。トータルコストを考えると、IT管理者の負担を大きく軽減できるはず」と自信を見せた。
Latitude 12 Ruggedの主なスペックは、CPUに第5世代Core M-5Y71(1.2GHz/最大2.9GHz)、8Gバイトメモリ、最大512GバイトSSD、11.6型(1366×768ピクセル)マルチタッチ対応ディスプレイ(Gorilla Glass 3)など。ネットワーク機能として802.11ac対応無線LANとBluetooth 4.0および専用GPSを内蔵するほか、オプションでモバイルブロードバンドにも対応する。バッテリーは2セル(26ワットアワー)のリチウムイオンバッテリーを2台搭載でき、通電時に交換できるホットスワップに対応する(ただし、ホットスワップ対応のオプションバッテリーは後日発売)。
本体サイズは312(幅)×203(奥行き)×24(高さ)ミリ、重量は約1.62キロ(2セルバッテリーを1個搭載したときの重量)。OSはWIndows 8.1/8.1 Pro/7 Professionalを選択できるほか、Windows 10リリース後は、64ビット版Windows 10/10 ProもBTOメニューに加わる予定だ。
なお、製品発表会には特別ゲストとしてお笑いコンビ「ロッチ」の二人が招かれ、Latitude 12 Ruggedが備える防じん、耐衝撃、防水の性能について、それぞれ身をもって体験。「すごい」「日本中の工場はこれを導入したほうがいい」と絶賛していた。
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