マイクロソフトは、Windows 10のクリーンインストールおよびアップグレードができるインストールメディアの作成が可能なメディア作成ツールの提供を開始した。同社Webサイトよりダウンロードできる。
このツールは、32ビット版と64ビット版が用意されている。このツールは先行して米国で公開されていたが、先ほど日本語ページも公開された。
ツールを起動すると、「このPCを今すぐアップグレードする」、「他のPC用にインストールメディアを作る」の2つから選ぶことができる。
インストールメディアを作る場合は、使用する言語やWindows 10のエディション、アーキテクチャ(32ビット、64ビット)、使用するメディアを選択する。メディアは4Gバイト以上の空き容量があるUSBフラッシュメモリか、作成したISOファイルを書き込めるDVDメディアが必要となる。USBフラッシュメモリは使用時にフォーマットされるので注意が必要だ。
Windows 10はWindows 7(SP1)/8.1 Updateからのアップグレードは無償だが、新たにクリーンインストールする場合はWindows 10用の正規プロダクトキーの入力が必要となる。Windows 7(SP1)/8.1 Updateのプロダクトキーを使用することはできない。
(2015年7月31日16:00追記)現時点でWindows 10用のプロダクトキーのみの販売はしておらず、Windows 7(SP1)/8.1 UpdateがインストールされていないPCはWindows 10のインストール対象外となる。
Windows 10をクリーンインストールしたい場合は、Windows 7(SP1)/8.1 UpdateがインストールされたPCを何も引き継がない設定でWindows 10にアップグレードするか、Windows 10へアップグレード後に、メディア作成ツールで作成したインストールメディアを使ってクリーンインストールを行う。するとプロダクトキーの入力をスキップできる。
なお、このツールを使ったWindows 10の手動インストールは、PC側の互換性に関係なく自己責任でアップグレードできるというもので、日本マイクロソフトは“上級者向け”としている。同社が一般ユーザーに推奨するのは、「Get Windows 10」アプリやWindows Updateから無料アップグレードを予約する方法だ。
実際にメディア作成ツールを使った手動アップグレードの手順は、「Windows 10」メディア作成ツールで手動アップグレードを試すを参照してほしい。
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